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リトルアンデルセン、子供服イベント拡大で成果

2012年 8月23日 17:23

3men.JPG リトルアンデルセンのキッズオンライン事業部は8月1日、今年で6回目となる子供服のリアルイベント「東京トップキッズコレクション(TTKC)」を開催した。

 昨年から会場を国立代々木競技場第二体育館(東京・渋谷)に移したことや、公演を2回に分けたことが来場者増につながったほか、今回は子供服大手のナルミヤ・インターナショナルがイベントに初参加し、人気ブランドが勢ぞろいした。また、公開スカウトの場としてイベントを開放するなど新しい取り組みにも挑戦した。

 TTKCには通販サイト「キッズオンライン」の取り扱い商材を中心に29ブランドが参加。オーディションに受かったキッズモデルが各ブランドの服を着てランウェイを歩くのがメーンだが、じっとしていられない子どもが多いこともあり、約1時間10分のステージを2回、それぞれ違う内容で実施した。

 2回のステージには合計で過去最多の4500人が来場し、前回開催の倍以上となった。
 メーンのファッションショーは参加ブランドごとのステージに加え、「キッズオンライン」で強化しているジュニア層(小学校高学年~中学1年)のモデルによるショーや、ファッション誌のステージなどもあった。

 今回は、ナルミヤ・インターナショナルが初めてイベントに参加。同社が展開する4ブランドのショーに加え、モデルに憧れる子どもを応援する同社恒例のイベント「キッズスターオーディション」も行われた。

 ショー以外では、会場を移したことで協賛企業のブース出展や参加ブランドによるリアル販売会も行ったほか、新しい仕組みを取り入れた公開スカウトも試した。

 公開スカウトについては、来場者はおしゃれな子どもが多いことから、スターダストプロモーションなど5社の芸能プロダクションとキッズモデルをマッチングさせる場としてオリコンと仕組みを構築した。

 スカウトされたい子どもは事前にオリコンの専用サイトで個人情報などを登録。会場では"スカウト希望"を表すバングル(腕輪)をつけることで各事務所がアプローチできるようにした。会場内では登録番号を聞くだけで、後日、事務所側が面接などを行う。会場での個人情報のやり取りをなくすことで、「安全なスカウトの場を作った」(中村寿取締役)という。

 イベントの収支改善に向けては例年通り、キッズモデルを顧客から募集。一定期間内に「キッズオンライン」で税込5250円以上の商品を購入すればエントリーシートを受け取れるようにしている。今年は1600人の応募があり、174人がオーディションを突破してステージに立った。

 子供服業界では、さまざまな企業、ブランドが集まってイベントを行う機会がほとんどないことから、「ショーに参加したい子どものためにも継続性の高いイベントであることが大切」(同)とする。
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