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【海外消費者のEC利用動向②】経産省の6カ国調査、利用理由は「時間利便性と価格」

2012年 9月20日 17:38

6men.JPG 経済産業省が行った「平成23年度我が国情報経済社会における基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」では、前回から行っている日本および米国、中国に、フランスとインドネシア、ベトナムを加えた6カ国の消費者のEC利用状況について調べている。各国消費者とも、今後のEC利用について前向きな意向だが、その理由としては、店舗のような時間的制約がないこと、価格的な魅力があるようだ。

 経産省の調査では、各国消費者がECを利用する理由について調べている。その結果について見ると、中国を除く5カ国で「店舗までの移動時間、営業時間を気にせずかものできるから」との回答が最も多く、概ね6割超を占めた。自分の都合の良い時間、あるいはモバイル端末の普及に伴い好きな場所で買物ができるなどの利便性からECを支持されているようで、中国消費者のEC利用理由でも2番目に多い回答となっている。

 次に目立ったECの利用理由は「実店舗で買うよりも価格が安いから」。これは中国消費者で最も多く(70・4%)、日本(55・1%)と米国(51・5%)でも2番目に多い回答になっている。また、若干のバラツキはあるが、他の国でもEC利用理由の上位5位以内に入っており、各国消費者とも、ECを利用する上で価格を重視していることをうかがわせる。

 このほかに比較的多かったEC利用理由は、「一般の商店ではあまり扱われていない商品・サービスが購入できるから」「検索機能などにより購入したい商品を探しやすいから」、同一商品や類似商品の「価格が比較できるから」など。各国の消費者は、実店舗にはない商品・サービス、機能にECの魅力を感じているようだ。

 一方で、国ごとの特徴もあるが、日本消費者のEC利用理由についてみると、他の国では挙げられていない「ポイントがたまるなどの特典があるから」(39・1%)が3位にランクイン。これはポイント制度が発達している日本ならではのEC利用理由と言えそうだ。(つづく)

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