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注目企業のネット販売戦略 大香、国内外ブランドの水を販売、SNSやゲームと連動企画

2013年 1月31日 11:14

5-1.jpg香り関連雑貨商品の輸入販売などを手がける大香(本社・東京都中央区、小仲正浩社長)は、国内外ブランドのミネラルウオーターの通販事業を展開している。自社通販サイト「らくらく水の宅配便」(画像)ではソーシャルメディアやゲーム要素を取り入れて顧客の囲い込みを図っている。

 同社が取り扱っているのはフランス産「エパー」(1リットル12本入り、税込価格2940円)、「コントレックス」(1・5リットル同、同2380円)といった海外ブランドの硬水に加え、「富士三ッ峠の湧き水 こんこん湧水」(2リットル同、同1560円)といった国内ブランドの軟水など合計8種類。正規代理店としての強みを活かし、市場での流通が少ない商品を中心に取り扱っている。

 特に売れ筋商品の「エパー」については「現地でも採水が限られた流通量の少ない希少な水。マグネシウムやカルシウムの含有量が高く、スポーツ時の水分補給や天然サプリ代わりに飲んでいる人も多い」(同社)とする。

 通販での販路は自社通販サイトのほか一部電話などでも注文を受け付けている。自社通販サイトは3年前に大幅に刷新し、フラッシュやショートカット機能、「硬度別」「用途別」の検索ボタンをトップページに導入するなど利便性を向上させた。その後、原発問題による消費者の安全意識の高まりなどもあり女性客を中心に購買数が伸張。現在の会員数は1万人以上となっている。

 サイト内でのキャンペーン企画は年に3回行っている送料無料のほか、プレゼント企画などがある。昨年冬には期間限定でサイト内にスロットゲームのページを開設し、絵柄を揃えることで商品やポイントなどを進呈。また、水に関するクイズ企画も展開し、ツイッターで出題してフェイスブツクページからヒントを出すなど消費者に複数の自社メディアを経由させることで、より多くのフォローワーやファンを増やし、情報拡散の効果を高めているという。

 そのほかには著名人とのタイアップ企画も展開。商品購入でダンストレーナーの樫木裕美さんのレッスン体験が当たるキャンペーンも行った。

 同社によると近年は大手仮想モールを中心に、ミネラルウオーターの値下げ競争が激化。入り口商品として採算度外視で販売しているケースも増えているという。「当社は卸事業もある関係で値下げできないので、キャンペーンを打つことで集客を図っている。冬場など飲料の需要が落ちる時期に行うようにしている」(同)とした。

 各種キャンペーンの期間中は、通常の2倍近い集客があるといい、今年も定期的に実施していく考え。今後は3月を目処にスマホ対応するほか、アイテムの拡充なども図っていくという。



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