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楽天市場 子会社は審査甘い? 「イーグルスショップ」のおせち 必須事項を記載せず

2013年12月20日 17:54

 「不当な二重価格表示」で揺れた楽天の仮想モール「楽天市場」だが、おせち料理をはじめとした食品表示の規制はどうなっているのだろうか。

 本紙が入手した、楽天市場の「『おせち料理セット』の取り扱いに関する申請書」によると、出店者は過去の販売実績や今年の販売予定数、「自社製造か他社製造か」などを記載し楽天側に提出することが求められている。審査の結果、申請したおせち料理セットの取り扱いが不可となる可能性もあるようだ。

032.jpg また、出店者向け資料によると、楽天市場で食品を販売するには「必須記載事項」を守ることが必要とされている。これは「原則として食品衛生法、JAS法等に基づき食品の容器包装に表示されている事項を記載」する必要があるというもの。例えば、加工食品での場合、原材料表示のほか、JAS法で原料原産地表示義務が定められているものについては、原料原産地表示、さらにはアレルギー物質を含む食品の原材料表示などが必要となってくる。

 一方、「禁止事項」とされているのが「義務表示事項の内容と矛盾する用語」「産地名を示す表示で、産地名の意味を誤認させるような表示」「その他内容物を誤認させるような文字、絵、写真その他の表示」の3点だ。

 楽天市場内で販売されるおせち料理も、ルールに従って原料原産地表示や原材料表示などがされている(画像上)。ところが、同モールに出店する「楽天イーグルスオンラインショップ」で11月に予約販売された「楽天イーグルスオリジナルおせち」では、おせちの内容説明はあるものの、原料原産地表示や原材料表示などは販売ページ内にはなく、こうした内容が記載されたページが販売ページからリンクされていることもなかった(画像下)。

033.jpg 楽天の子会社(楽天野球団)が食品を販売する場合、「必須記載事項」を守る必要はないのだろうか。子会社(楽天野球団)が販売する場合はルールがゆるいというのでは、出店者の不満が募る恐れもある。本紙では必須事項で定められた表示がない理由などを楽天に問い合わせたが回答はなかった。
 なお、当該商品は12月17日現在、商品ページ自体が削除されている。

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