TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

SBSHD、3PLを積極化 通販系の受注獲得へ、コスト削減にも注力

2009年 8月27日 10:46

SBSホールディングスは中長期的な成長戦略として、中核の物流事業の強化を進めている。その一環として、新規営業専門の部隊をグループ企業内に設置。アウトバウンドやインターネットなどのチャネルを開拓し、通販やメーカー系など、新たな需要の掘り起こしを図る。また、3PL事業専門のコンサルティング業務も強化。人材を補強するなどし、受注増に結びつけたい考え。さらに、これらと並行して、全社的なコスト削減策も積極化。利益率改善を実現させる計画だ。

 同社の20096月中間期連結業績は、売上高が前年同期比18.6%減の5814,500万円で、営業利益が同30.0%減の118,300万円と大幅な減収減益。主力の物流事業は全業種で物量が低下した影響により、同7.9%減の5197,200万円だった。

 こうした状況を踏まえ、現在は3PL事業の強化に注力する。今年2月、グループで物流の中核企業のTLロジコム内に設置した「営業開発本部」により、新規クライアント獲得を積極化。30人体制でアウトバウンドやDM、インターネットなどの新規営業チャネルを開拓し、物流コストや効果を見直したい企業の需要を掘り起こしていく計画だ。

同本部により、上期は食品や繊維、雑貨、小売系のクライアントを獲得。09年度目標の20億円はクリアしたとしている。今後は、「最近は小売に慣れてきた」(鎌田社長)ため通販企業やメーカー系などもターゲットに展開。100億規模の通販企業やネット販売企業などを獲得していく意向で、12年度までに累計100億円の獲得を目指している。

また、3PL専門のコンサルティング事業では、さらなる受注増を実現するため、人材の増強に着手。現在は23人が研修カリキュラムを修了しており、後期は28人が受講。09年度は50人の修了を目指しており、来期と合わせ、計100人を育成したい考えだ。

コスト削減では、利益率の低いトラック事業の見直しを実施。稼働状況の分析を行い、稼働率を向上させる。また、人員面ではパートタイマーの積極的な活用を検討。パート人員を拡充し余った社員を適切に配置することで「コストは大幅に下げられる」(同)と見ており、これら施策を積極化することで営業利益率5%を目指す構えだ。

楽天 通販売上高ランキングのデータ販売