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JADMA08年度売上高調査、業界全体で4兆円突破 会員社合計は2兆9000万円

2009年 8月27日 10:51

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 日本通信販売協会(JADMA)が820日に発表した2008年度通販業界全体の売上高は、推定で41,400億円となった。前年の38,800億円に比べて2,600億円(6.7%増)の増加となり、99年からの10年間では4番目に高い伸び率を示した。会員企業の売上高は5.1%増の29,000億円で、前年(3.4%増)に比べて伸び率は回復したものの、非会員の占める割り合いは全体の3割まで拡大した。

通販業界全体の売上高は、04年度からの3年間は平均して9.7%増という高い伸び率を示していたが、07年度は5.4%増と成長が鈍化。しかし、08年度は百貨店やスーパーなどが顧客を取りこぼす中、通販市場は消費者の「巣籠もり傾向」も手伝ってネット販売を中心に売り上げを伸ばしたようだ。

通販市場全体に占める非会員の存在が大きくなっている背景も、モバイルを含めたネット系の通販実施企業の成長が関係していると見られる。

一方、08年度の会員企業の伸び率は5.1%と、前年に比べて1.7ポイントアップした。そのうち、上位10社の売上高は約12,600億円で、会員全体の43.4%を占めた。また、売り上げ規模別ではすべての階層で増加傾向がみられた。

中でも、年商10億―40億円未満の企業が前年比6.8%増ともっとも高く、次いで100億―300億円未満が5.9%増、300億円以上が4.9%増、40億―100億円未満が4.8%増となり、消費者の低価格志向や業界の競争激化などから上位企業は苦戦を強いられているようだ。

売上高調査の詳細は11月に発表する。

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