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小田急百貨店 初のライブコマース、配信中に1対1の接客も実施、アクセサリーを提案

2020年 8月 6日 07:32

 小田急百貨店は8月10日、ライブ配信中に視聴者と1対1で対話ができる接客特化型のライブコマースを実施する。

 同社は今回、キタムラ・ホールディングス完全子会社のCCCフォトライフラボと組み、ウェブ会議ツール「Zoom」を使用して複数の視聴者に向けて配信者が商品紹介のライブ動画を発信(画像はイメージ)。接客を希望する視聴者が「手を挙げる」機能を使うと、当該視聴者は配信者と顔を合わせて直接言葉を交わすことができる。1対1のやり取りは視聴者全員が共有できるが、接客を受ける顧客の顔は配信者にしか表示されないという。

 また、紹介している商品のURLをクリックすると「小田急百貨店オンラインショッピング」に遷移しアイテムが購入できる仕組みだ。

 現在、実施企業が増えているライブ動画配信は、多数の視聴者に向けた発信形式か、事前に予約した視聴者との1対1の対話形式が主流だが、今回の接客特化型ライブコマースは双方の形式の長所を兼ね備えながら通販サイトと連動した新しい取り組みとなる。

 当日は、小田急百貨店新宿店の本館4階にある自主編集ショップ「クリエタリエ」で取り扱うブランド「エクセソリ」のアクセサリーを紹介する。これまで、「クリエタリエ」でインスタライブを実施したことはあるが、ライブコマースの仕組みを導入するのは今回が初となる。

 小田急百貨店はライブコマースの開催に当たり、顔まわりのアイテムとの相性が良いと判断。自社ECでの販売を考慮して自主編集ショップで扱うアクセサリーでのトライアルを行うことになったようで、EC強化およびECでの自家需要の開拓にもつなげる。

 初回は協業先に撮影場所を借りて実施するが、今後は自社内で配信環境を整備していく。同時に、対象カテゴリーをコスメなどに広げていくことも検討しているという。

 ライブコマースは午後8時~9時の1時間で、視聴者数の制限は設けない。
 
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