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キューサイ レトルトカレーを自社開発、ケールの魅力発信、若年層に認知へ

2020年11月 5日 07:20

 キューサイは11月1日、青汁に使うケールを使ったレトルトカレーを発売した。青汁以外でケールを使用した食品を自社開発したのは初めて。さまざまな商品へのケールの利用を通じて魅力を発信し、認知を図る。

 「ザ・ケールカレー」(=画像、税込550円)は、ケールとほうれん草など5種類の野菜、10種のスパイスを使ったレトルト食品。1食分で約155グラムの野菜を摂取できる。ケールを青汁として「飲む」ことに抵抗感のある層においしく食べてもらうことを目指し、国民食であるカレーで商品を開発した。3000個の数量限定で、自社の通販サイトやアマゾンなど外部ECを通じて販売する。

 キューサイは、昨年10月、ロゴとコーポレートスローガンを刷新。青汁を主軸とする旧来のビジネスモデルから、健康・美容成分を豊富に含むケールの魅力を発信する「ケール事業」への転換を目指し、情報発信を強化している。

 これまでは、他社とのコラボレーションを通じて、ケールの魅力発信に努めてきた。ホテル内でケールを使ったスイーツやパン、アルコール飲料の提供や、レストランや居酒屋に青汁原料を提供、最近は、都内のオーガニックアイス専門店にヴィーガン認証を取得したケール原料を提供して限定商品を展開した。駅構内のジューススタンドや空港ラウンジでの提供など、接点も拡大している。

 自社展開の商品でも、若年層へのすそ野拡大を図っている。

 昨年10月には、ケール事業の一環として、ケールの成分を配合したスキンケアの新ブランド「スキンケールド」を立ち上げたほか、今年4月には、ケールの美容成分に着目し、ビギナー層の開拓を目指す青汁「ケールdeキレイ」を発売した。

 青汁の主要顧客は中高齢層。オールインワン化粧品ブランド「コラリッチ」も60代以降の女性層を主要顧客にする。
 「スキンケールド」は、20~40代の若年層に「ケール」の魅力の体験や認知を狙うもの。12月には、第3弾商品となる洗顔料を発売し、ウェブやSNSを中心に新規獲得を進める。

 「ザ・ケールカレー」の販売動向を検証し、自社開発商品の拡充も検討する。
 
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