TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

ジャパネットグループ、新BS局で「スポーツの裏側」や「考え方」の番組を制作へ

2020年11月26日 07:30

 「スポーツの裏側や物事に関する考え方など視聴者が元気になれるような番組を作っていきたい」。ジャパネットホールディングス(本社・長崎県佐世保市、髙田旭人社長)が子会社を通じ、来年12月にも開局するBS放送局で放送する番組の方向性について明らかにした。放送サービス高度化推進協会が11月20日に都内で開催した来年からBSデジタル放送に新規参入するジャパネットホールディングスら3社の方針などを発表する記者会見に出席、登壇した髙田旭人社長(写真=前列右))が言及したもの。

 同社では総務省が公募していたBS放送への新規参入事業者に応募、認定を受け、現在、放送開始に向けて新たなBS局「BS Japanet Next(仮)」の立ち上げの準備を進めている。同チャンネルでは全体編成の3割はテレビショッピング番組を、7割はスポーツやドラマ、アニメ、語学・教育番組、情報紹介番組などを編成していく方針を示していたが、具体的な番組内容については明らかにしていなかった。

 記者会見で髙田社長は「商品・サービス(を紹介する通販番組)だけでなく、マイナースポーツを含めたスポーツの魅力を伝えられる番組や地域を盛り上げることができる番組などを発信していきたい」と通販以外の番組作りの方向性について言及。具体的にはスポーツの試合を放送するだけでなく、”裏側”を紹介するドキュメンタリー番組や日本の各地域を丁寧に紹介し、地域創生に役立つような番組を制作していきたいとした。また、優れた書籍を紹介する番組や子育てについてや物事の考え方に関する番組、政治に関する番組など「(番組を通じて)リアルな本音が(視聴者に)伝わるような番組」(髙田社長)を制作・編成していくとし、「がんばっている人々の姿などを伝えていく番組などを通じて、日本を元気にしていきたい」(同)とした。

 なお、同記者会見ではジャパネットHDとともに来年からBS局を新規で開局する予定のよしもとBSの稲垣豊社長やBS松竹東急の橋本元社長らも登壇。自局の番組コンテンツの方向性などについて説明した。

 また、一昨年からスタートした高画質な映像規格である4Kや8Kの映像をBSやCSを利用して放送する新4K8K衛星放送などの最新動向として12月からNHKやBS民法5局の共同で実施する4K・8K番組の視聴促進キャンペーン「新4K8K衛星放送で見ようよ!月間」をスタートする試みや新4K8K衛星放送を視聴するためのチューナー内蔵テレビがコロナ禍による巣ごもりが奏功したほか、地上デジタル放送の開始時に購入したテレビが買い替え時期となっていることも後押しし、10月末時点での累計販売台数が626万7000台となるなど順調で来年7月の東京五輪開催までに1000台を目指すことなどを発表した。

 
楽天 通販売上高ランキングのデータ販売