ジーユーはこのほど、今春夏向けのベビー・キッズ商品のラインアップを発表した。入園・入学も意識した展開となっており、一部商品では顧客からの意見をヒアリングして商品開発に反映させているものもある。

　同社では2021年3月より、顧客とともに商品について話し合う座談会の「部活プロジェクト」を開始している。同取り組みは、ベビー・キッズ商品の購入者で商品に対する意見や改善点などを話し合えるメンバーを店頭やアプリを通じて募集。月に1回のペースで集まって、直接の対話の中から抽出した「こんな商品が欲しい」、「こんなデザインが使いやすい」、「こんなシーンで使いたい」といった意見をもとに、商品づくりに反映しているという。

　メンバーはプロのアパレル関係者ということではなく、また、インフルエンサーのような立場でもない一般の子育て父母だという。そのため、これらの取り組み内容や商品をメンバー個々のSNSを通じて広くPRするような性質のものではなく、あくまでもより良い商品づくりにつなげる意見集めの場として運営しているようだ。メンバーは半年ごとに入れ替えを行う。

　今春夏について同プロジェクトを通じて開発した注目商品としては、「カンタンT」(画像=990円)がある。よく伸びる首周りのTシャツとなっているため、間口を広げるスナップボタンが不要となっており、また、ほどよくゆったりとした身幅で腕を通すことが簡単で子ども自身でも着替えやすい仕様となっている。

　そのほか、「サマナルパンツ」(790円～990円)についてもゆったりはける仕様となっており、10分丈と7分丈をラインアップして、カンタンTとのセットアップが可能なデザインとなっている。

　なお、2月10日からは入園・入学準備に向けた特設ページを開設。入園、入学後に着やすい商品を集めたほか、保育園の入園準備の参考になる父母アンケートの結果などを掲載している。

　同社によると、コロナ禍は子連れで洋服を買いに外出することにハードルを感じる消費者もいることから、入園・入学前などはECで複数枚をまとめ買いするケースも見られたという。