オリコンは3月16日、実際の利用者による評価で各ジャンルで満足度が最も高かった優良なサービス・商品を表彰する「2023年オリコン顧客満足度アワード授賞式」を都内で開催した。当日は保険や学習塾など130分野でそれぞれ最も優れていると評価したサービスや商品を展開する事業者91社を表彰した。通販・EC関連ではウォーターサーバー部門でジャパネットグループのジャパネットウォーターが展開する「ジャパネットウォーター富士山の天然水」、ふるさと納税サイト部門で楽天グループが運営する「楽天ふるさと納税」が総合1位となり、表彰された。

 


　ジャパネットウォーターの茨木智設社長(=上写真(右))は「ジャパネットグループとしてウォーターサーバー事業に参入したのは5年前で業界の中では新規参入組だが、昨年に続き、2年連続で(ウォーターサーバー部門で)総合1位と評価を頂き大変光栄だし励みになる。『衝動買い頂いてもその後に後悔させない』というのがジャパネットのポリシーだが、(ウォーターサーバー事業でも)ボトル、段ボール、サーバーすべてでかなりの投資をし、時間をかけてお客様にとって使いやすいものになるよう改善し続けてきた。こうした部分がお客様から評価頂けたのでは」とコメント。

　楽天グループの地域創生事業ふるさと納税事業部企画グループの北原咲希ヴァイスマネージャー(=下写真(右))は「『楽天ふるさと納税』ではふるさと納税という制度の正しい理解の促進と全国の自治体の活性化に貢献したいとより多くの方にいかに分かりやすく寄付をして頂けるかをモットーに改善を重ねてきた。例えば、初めてふるさと納税を利用する方でも簡単に制度を理解できるようなコンテンツを用意したり、寄付の限度額を測るためのシミュレーターを工夫してよりクイックに試算できるようにしたり、ECで培ったノウハウなどをもとにネット上で寄付頂くのに分かりやすいページ作りなども心がけている。また、当社が持つECの支援ノウハウを活かして、自治体や関連事業者に対してコンサルティングや支援をさせて頂いている。どういう寄付者がいて、その寄付者に注目頂くために、どのようなことをすべきかなどの具体的なノウハウや各種データをどう活用していけばよいかなどについて専属コンサルタントによる支援のほか、現地やオンラインで定期的にセミナーや勉強会を開催して、各自治体が自走して一過性ではなく、継続して寄付を集められるような環境作りを行っている。こうした点などが寄付者に伝わり、評価頂けたのではないか」とした。

　通販・EC関連ではこのほか、食材宅配サービス首都圏部門で「生活クラブ事業連合生活協同組合連合会」などが総合1位となり、それぞれ表彰を受けた。

　「オリコン顧客満足度調査」は様々なカテゴリーについて、実際にサービスを利用したことのあるユーザーへのインターネット調査によって複数の競合サービスについて評価項目を設定して回答を集計。年間を通じて各分野の評価結果を発表している。授賞式はその年に発表した各分野の「オリコン顧客満足度調査」で総合1位に選出された事業者を表彰するイベントで新型コロナウイルスの感染拡大の影響で19年以来休止していた。今回は4年ぶりの開催となる。