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ロート製薬「ベレアラボ」 フレグランスが好調、売上高は前年比3倍に

2023年 5月25日 12:00

 ロート製薬が展開するフレグランスブランド「BELAIR LAB(ベレアラボ)」シリーズの売れ行きが好調だ。主に公式ECとアマゾンで販売し、22年度の売上高は前年比約300%を達成した。

 主力商品は2種のアロマディフューザー。21年6月に販売開始した「ナチュラル アロマディフューザー」(税込1万3200円)は、香りの再現性と拡散力に優れ、操作が簡単で手入れが不要などの機能性と、陶器とメタルカバーを組み合わせたモダンなフォルムが特徴(写真下(左))という。

 販促はリスティング広告を中心に、割安な初回限定セット品で新規顧客を獲得。また、発売直後に著名な比較検証メディアのアロマディフューザー部門で1位を獲得したことも奏功し、情報感度の高い30~40代を中心に支持を得ているという。

 今年2月に販売開始したポータブルタイプの「ラバロック ミニ アロマディフューザー」(税込8800円)は、水や熱を使わない送風式で、芳香機能と空気清浄フィルター、マイナスイオン発生装置も付属。パーソナルスペースを快適な香り空間にするという新規性やデザイン性が受け、ギフト需要も高いという(写真下(右))。

 ブランドを統括する星亜香里代表は「アロマディフューザーは公式ECを中心に販売しているが、売上は店舗の5倍強で想定以上に伸びた。特にポータブルタイプは出張や旅行にも持参できると好評。男性の購入者も3割を占める」と語る。

 店舗は体験型ストア「b8ta(ベータ)」の3店舗(有楽町、新宿、阪急うめだ)などに出店。

 「最新ガジェットを求める知的好奇心旺盛な客層と商品性がマッチした。販促効果が高く、実売にもつながっている」(星代表=写真上)。

 今年4月には東京・代官山蔦屋書店で初のポップアップイベントを開催。ターゲットを絞り込み、効果的なPR戦略を進めている。

香りのサブスクも開始

 22年11月には既存客を主対象に「香りのサブスクプラン」を開始。2カ月ごとに専用フレグランスオイル2本セットを通常価格より最大30%オフで販売する。ユーザーは定番6種の香りから2種を自由に選択できる。サンプル品1種も同梱して新たな出会いを提供。リピート率が高く、顧客のロイヤル化につながっているという。

 フレグランス開発では、世界的に活躍するフランス人調香師をチーフに迎え、新茶や新芽などフレッシュで瑞々しいグリーン系の香りを好む日本人ならではの嗜好性を生かし、独創的な香りの世界を創出している。フレグランスオイルは全13種類(各15ミリリットル)で、価格は税込3850円~8800円。

 べレアラボは19年5月にロート製薬の新規事業として始動。香りのオープンイノベーションラボとして、香りが持つ多様な可能性を科学的に検証し、商品開発などに活用している。

 B2Bでは、自治体や企業とオリジナルの香りを共同開発するほか、プロスポーツチームと協働し、香りが選手のパフォーマンスに与える影響の研究なども行う。

 「香りの価値は非常に広く、不眠やストレス、疲労感の軽減などにも関与する。今後はメンタルヘルスケア分野にも接点を持ち、B2CとB2Bの両領域で拡大を目指す」(星代表)としている。

 
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