アマゾンジャパンは7月11日から2日間にわたって、運営する同社の通販サイトで年間最大規模の有料会員向けセール「プライムデー」を開催する。同セールは毎年同時期に実施しているが今回から利用者の過去の購買履歴などをもとにセール品の中から顧客の興味関心に合致した推奨品の表示を行うなどの取り組みを実施するなどでこれまでのセールよりもより訴求力を高めてセール売り上げの拡大を図る考え(画像㊤「プライムデー」をPRするWebムービーに出演した女優の戸田恵梨香さん㊨とアマゾンの鈴木本部長)。
 




　「プライムセール」は同社が実施する有料会員「Amazonプライム会員」向けのセールの中でも年間最大規模の大セールで例年、ほぼ同時期に実施しているもの。今年も7月11日の午前12時から翌12日の午後11時59分までの48時間にわたって家電や日用雑貨、食品、化粧品、食品、アマゾンの独自デバイスなど100万点以上の商品を割引価格で販売する。なお、今回のプライムデーは日本のほか、米国や欧州など25ヵ国で同時開催する予定。

　今回のプライムデーから商品の訴求方法を強化する。前回まではセール商品を掲載するページの中から顧客が欲しい商品を探す形だったが、今回からセール専用ページで顧客ごとに推奨品を表示するパーソナライズ表示を行う。通常の販売ページではすでに商品の購入利益や商品ページの閲覧履歴などから当該顧客ごとに興味関心の高い商品を表示する形としているが、プライムデーの商品に関しても顧客ごとに興味関心の高い商品を表示するパーソナライズ表示を行う。

　例えばアウトドア商品の購入・閲覧したことのある顧客にはプライムデーで販売するアウトドアカテゴリーの商品をセールページに表示するようになる。なお、こうしたパーソナライズ表示をセールページで行うのは今回が初めて。

　「プライムデーでは幅広いカテゴリーから100万点以上の商品がセール対象となる。この中から欲しいものや必要なものを見つけるのは難しい。パーソナライズ表示でそれぞれのお客様にぴったりのセール商品を表示することで”欲しいもの”との出会いや”必要なもの”の買い逃しを防止するなどし、お客様のお買い物体験の向上を図っていきたい」(鈴木浩司プライム・マーケティング事業統括本部長)とした。

　また、セール専用ページでは洗剤やミネラルウォーターなど必需品や日用品のまとめ販売品を紹介する「日用品のまとめ買い」や大型テレビやロボット掃除機といった高級家電などを紹介する「憧れのアイテム」といった特集コーナーをセール専用ページに設置するなど購入を促す仕掛けも行なう。

　同社ではプライムデーの売り上げ拡大を図るため、セール開催の2日前である7月9日から家電や衣料品、日用品の一部商品を対象に先行セールを実施。また、7月9～12日の先行セールを含めたセール期間中、合計1万円以上の購入者を対象に独自ポイント「Amazonポイント」を最大15%分還元するポイント還元増加施策などを行う。

　プライムデーのPR策としては7月7日から3日間限定でプライムデーをPRするカフェを都内に開設する(4面に関連記事)ほか、6月20日から放映したテレビCMや女優の戸田恵梨香さん、モデルの滝沢眞規子さん、タレントの藤森慎吾さんを起用して制作したプライムデーをPRするウェブムービーを公式ユーチューブチャンネルで6月21日から配信するなどの取り組みも行っていく。

　なお、6月21日に都内で開催したプライムデーの記者発表会に登壇した戸田恵梨香さんは「100万点以上の商品がセールで販売されるということで必ず皆さんの欲しいが見つかるはず。私と一緒にプライムデーを楽しみましょう」とPRした。