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オイシックス・ラ・大地 給食事業に本格参入、27年に売上高100億円へ

2023年 8月 3日 12:00

 オイシックス・ラ・大地は7月26日、保育園や幼稚園の給食事業に本格参入すると発表した。2027年までに現在の約4倍となる3000施設へ導入し、売上高は100億円を目指すとしている。

 本格参入にあたり、既に始動している保育施設向けの給食ブランド「すくすくOisix」を刷新した。保育施設向けに展開する「給食用手作りミールキット」は、カット済み野菜の割合を60%から80%に増やし施設における調理時間を短縮。献立も同社専属の管理栄養士が作成するほか、発注から請求まで全てオンラインの専用ツールで完結することで施設側の業務負担を軽減する。

 また、食育プログラムも強化する。毎日の給食と連動する食育コンテンツを提供するほか、毎月実施できる体験型の食育プログラムも用意する。今後はアレルギーや離乳食への対応も進める。

 同社では「すくすくOisix」の導入により調理時間は約30%、コストは18%の削減が可能で、人件費と食材費を合わせた園の給食運営のトータルコスト削減につながるとしている。

 当面は関東と関西の施設を中心に展開する。22年に業務提携したシダックスとも協業し、提供エリアを順次拡大していく方針で、将来的には病院や高齢者施設などにも給食事業を展開していく方針を示した。

 政府調査によると保育園で提供する給食は8割以上が自園調理で、栄養士の調理関連業務及び事務作業等の負担が著しく、子どもや保護者と向き合う時間を確保できないなどの課題が顕在化しているという。同社では、当事業を通して給食の品質を高めつつ、施設の経営課題を改善し、栄養士の働き改革にも貢献していきたいとしている。

 同社は2015年に食品宅配の「らでぃっしゅぼーや」において保育園事業を開始。2022年10月に「BtoBサブスク事業」を立ち上げ、社会課題の解決に向けた活動を本格化し、すでに762カ所で導入している。
 
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