ジャパネットグループで地域創生事業を手掛けるリージョナルクリエーション長崎は11月14日から19日までの6日間にわたって、来年秋の開業を目指して建設を進めるスタジアムを軸にアリーナやホテル、商業施設、オフィスなどを組み合わせた長崎市内の大型複合施設「長崎スタジアムシティ」で開業後に体験できるサービスや同施設に入居を予定する店舗の商品や料理を展示・提供するイベント「NAGASAKI　STADIUM　CITY前年祭」を長崎市内の「出島メッセ長崎(イベント・展示ホール)」で開催する。

　会場には「1年後の開業に先駆けて長崎スタジアムシティのコンテンツをいち早く体験して魅力を感じて頂きたい」(リージョナルクリエーション長崎の岩下英樹社長=写真)とし、実際に使用されるシートに座って、同スタジアムが本拠地となるジャパネットグループのプロサッカークラブの「V・ファーレン長崎」の観戦環境を体験したり、「満足を日常に持ち帰る」というコンセプトのもと、設置しているテレビや空気清浄機などの家電、ベッドマットレスなどの購入が可能な宿泊部屋のモデルルーム展示や、長崎市内で冠婚葬祭関連事業などを行うメモリードと業務委託契約を結びリージョナルクリエーション長崎が11月1日から予約受付を開始するスタジアムやアリーナで挙式し、同ホテルで披露宴を行うウエディングプランなどを展開する婚礼事業に関するショールームの展示などを行う。

　また、ジャパネットグループのジャパネットウォーターが製造・販売するビール、長崎スタジアムシティ内に入居を予定する飲食店の料理、アトラクションなどを体験できるアミューズメント施設のサービスを体験できるという。

　会場では長崎スタジアムシティの各施設のスタッフを募集。同社では開業までに約1000人の直接雇用を見込んでおり、新卒採用を希望する学生や中途正社員希望者、契約社員希望者向けに説明会や相談コーナーとして専用ブースを設置する。

　同イベントにはアーティストや芸人、ユーチューバー、DJら著名人が日替わりでステージに登壇する予定。なお、開催時間は午前11時から午後9時まで(※19日のみ午後6時まで)となる。

　同イベントの参加は有料で体験・飲食が可能になる専用チケットを事前販売する。「チケット料金は詰めている段階」(同社)として現段階では明らかにしていない。予想来場者数は「1万人程度」(同)としている。

　「長崎スタジアムシティ」は三菱重工業が長崎市内に所有していた約7・5ヘクタールの造船工場跡地をジャパネットグループが取得し、「V・ファーレン長崎」がホームとしても使用するサッカー専用スタジアム(約2万席)を軸にアリーナ(約6000席)やホテル(243室)、オフィス(約1万3900平方メートル)、商業施設(約90店舗)などを組み合わせた大型複合施設となる。昨年7月1日から着工。同社によると今年9月末時点での工事進捗率は47・7%となっており、開業は2024年の秋頃となる見込み。総工費は原材料高騰の影響等で当初計画よりも増え、800～900億円となる見込みとしている。