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楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2023 グランプリはヤマダ電機、2位ゼビオ、3位「シードコム」

2024年 2月 1日 12:00

 楽天グループは1月24日、仮想モール「楽天市場」に出店する、約5万7000店舗を対象にした「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)2023」の授賞式を都内ホテルで開催した。総合グランプリは、家電量販店のヤマダ電機が初受賞となった。2位は「スーパースポーツゼビオ」のゼビオ(前回は4位)、3位は「シードコムス」のエフ琉球(同3位)だった(画像=楽天の三木谷浩史社長(中央)とヤマダ電機の担当者)。
 







 同賞は売り上げやユーザーの人気投票などを基に選ばれた店舗を表彰するもの。総合賞のほか、各ジャンルのすぐれた店舗に贈られるジャンル賞と楽天市場の各サービスで活躍した店舗を表彰するサービス賞がある。総合賞10店舗、ジャンル賞124店舗(42ジャンル)、サービス賞21店舗、特別賞11店舗の計166店舗(同一店舗の複数賞受賞含む)が受賞している。

 グランプリを受賞したヤマダ電機の担当者は「35年前、私が神戸市の電気屋で商売の修行をしているとき、店のおかみさんに教えられたのは『店にある商品はお客さまからの預かりものだから、丁寧に大切に扱おうね』ということ。これが私の小売り業者としての基礎であり、今もスタッフに伝え続けている言葉だ。しっかりと足を地につけてやってくれたスタッフたちがいて、それを応援してくれた皆さまがいたからこそ、このような栄誉をもらうことができた」と感謝の言葉を述べた。

 2位に入ったゼビオの担当者は「以前は賞を取れるような売り上げではなかったが、1日1日小さいこと・細かいことを積み重ねて、日々繰り返した結果、このような賞を取れたと思う。まだまだ顧客により良いサービスを提供できると思っているので、これからも努力していきたい」と述べた。

 3位のエフ琉球取締役の長濱諒氏は本紙取材に対し、「6年連続で受賞でき感激している。23年は『なぜ顧客から支持されているのか』など、自社の存在意義を徹底的に深堀りし、ロゴも刷新してリスタートを切った。今後も多品種・低価格という強みは崩さず、顧客満足を第一にさらなる拡販を目指す」とコメントした。

 4位は「Z―CRAFT」のロイヤル、5位は「アットコンタクト」のカズマ、6位は「リカーBOSS」のモリフジ、7位ファンケル、8位は「アースコンタクト」のブラスト、9位は「野球用品ベースボールタウン」のB.B.T.、10位は「ソムリエ@ギフト」のベルヴィだった。

 このうち、10位のベルヴィは正午までの注文で最短翌日届く「あす楽」を積極活用した店舗に贈られる「あす楽賞」なども受賞。同社の宮崎義則社長は「9~10月の売り上げが厳しく、11月下旬の大型セール『ブラックフライデー』もなかなか伸びず、SOY受賞をあきらめかけた。ただ、ブラックフライデーの最終日となる11月25日に向けて社員全員が力を結集し、広告やメールマガジンなど、ありとあらゆる手段でアクセスを集中したことが奏功し、ギネス日商を記録することができた」と受賞の要因を語った。

 授賞式の最後で楽天の三木谷浩史社長は「ショップ・オブ・ザ・イヤーは今年で26回目となるが、5万7000店舗から選ばれるということで、最も獲得するのが難しい賞ではないか。2024年は円安などで厳しい状況の店舗もいると思うが、楽天市場は一致団結して頑張っていきたい」とコメントした。
 
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