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【注目の支援サービス】コマースリンク、プロモーションサイト向けに商品データを最適化

2010年12月 9日 11:03

 検索サイト運営のコマースリンクは、価格比較サイトや商品検策サイトなどいわゆるプロモーションサイトへ掲載する商品データの最適化サービスを強化している。
 
 ネット販売を行う企業が通販サイトへの集客策として、価格比較サイト、検索サイト、アフィリエイトプロバイダーなどを活用するケースは多いが、その際に商品情報の登録先である各プロモーションサイトによって、商品データの規格やカテゴリーが異なるため作業が煩雑になっている。加えて、更新の手間などから商品データが最新のものでないといった状況も生じているという。



 同社ではこうした点に着目し、「ECデータフィードサービス(DFO)」と呼ばれるサービスを展開する。
 
 具体的には、顧客の通販サイトの情報をもとに1日1回商品データを作成し、データの"鮮度"を高めるというもの。このデータを価格比較サイトなどプロモーションサイトごとに異なる商品カテゴリーに合致させるほか、在庫切れ商品の除外や、検索されやすいキーワードの付与などデータを最適化する。
 
 これにより、サイト運営担当者が商品データの更新やアップロード作業に費やしていた作業時間を削減するとともに、最新の商品データを掲載することで通販サイトへの流入を活性化させ売上高拡大につなげるという。
 
 DFOサービスの価格は、初期費用が15万円から、月額費用が8万円から。商品データを自動で取得する「クローリング」を利用する場合などは別途費用が掛かる。サービス運用開始までは2~4週間程度。



 同社は2008年11月にDFOサービスを開始。アシェット婦人画報社やエービーシー・マート、丸井、スタイライフなど約30社への提供実績を持つ。

 DFOの提供先としては、「取扱アイテム数が多く、ある程度商品の入れ替えがある」(同社)通販サイトが、サービスの効果を得やすいようだ。

 例えばエービーシー・マートの場合、08年11月の導入時には検索サイトやアフィリエイトプロバイダーなど6つの提携先サイトに商品データを提供していた。販売状況を確認しつつ頻繁に価格変更を行う必要がありサイト別にデータを作成するのに手間が掛かっていたが、サービスを導入して約2カ月間で、提携先サイト経由の販売額が652%増加したという。



 DFOは現在、アラジン・サーチ、ECナビ、リンクシェアなど10サイトに対応。グーグルが10月末から開始したショッピング検索サービス「Googleショッピング」にも対応した。
 
 コマースリンクでは「Googleショッピング」の開始により、プロモーションサイトへの商品登録の流れがますます進むとみており、こうした動きを機にDFOサービスの提供を強化していく考え。今後は、対応するプロモーションサイトを順次増やしていき、11年末までに導入先企業を100社にまで拡大させる構えだ。


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