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ノエビアの「シンプス」 本商品転換率アップへ

2010年12月 9日 10:59

 訪販化粧品大手ノエビアの通販専用ブランド「シンプス」では、トライアルセットから本商品転換率向上に向けた取り組みを強化している。今年10月には新規客向けに小冊子の同梱を開始。11月には送料無料キャンペーンを展開した。女性誌への連合広告を中心に新規獲得を進める中、顧客の購買心理を後押しする戦略で本商品購入につなげる。


  「シンプス」が対象とするターゲット層は主にF1層(20~34歳)。連合広告への出稿を中心に新規獲得を進めるが、同広告では大半の顧客が複数社のトライアルセットを申し込むことが予想されるため、本商品転換率の向上を図ることが課題となっていた。
 
 こうした中、今年10月から新規客向け小冊子「シンプスライフ」(名称は既存客向け会報誌と同じ)の同梱を開始。ブランド開発の背景や商品の機能性、メンバー特典などを分かりやすく伝えることで、ブランドに対する印象を深めてもらうよう工夫する。
 
 また11月にはモバイルサイトのリニューアルに併せて送料無料、ポイント3倍キャンペーンを実施した。キャンペ告知のDMは過去2年半の間に購入実績のある顧客を対象に数万通を配布。送料無料は過去に実績があり、顧客向けのアンケート調査でも人気の高い取り組みの一つだった。
 
 「シンプス」では、送料無料を3000円以上の購入に対する特典として制度化している。ただ、1回の注文で2品以上を購入する必要があり、初回購入者にはハードルの高い制度だった。客単価の減少から一時的な収益性の悪化は避けられないが、1品からの注文を可能にし、本商品の使用を促す。
 
 過去に行った際には「本商品への転換後、継続して使用して頂いている顧客が多い」(同社)としており、長期的視野に立って、効果を検証していく。


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