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アクアクララ  宣伝・販促に積極投資、妊産婦強化し新規1万軒に

2011年 1月20日 10:22

 サーバー型の水宅配サービスを展開するアクアクララは顧客獲得の取り組みを強化している。2010年9月期は広告宣伝と販促に積極投資し、テレビCMや試飲会などの展開で新規会員を獲得。今期(11年9月期)も引き続きブランディングに注力するほか、新型サーバーの投入で新規の獲得と売り上げ拡大を目指す。

 同社は現在、アクティブ会員が36万軒で、そのうち一般世帯向けのBtoCが8割以上を占める。全国の会員に対しては約80のFC店が水の宅配を行う。前期は広告宣伝と販促に7億円弱を投じた。これは売上高の13%を占め、09年9月期の2倍に相当する。

 広告展開ではイメージキャラクターにタレントの谷原章介さんを起用。有名芸能人による初の全国規模のスポットCMで認知向上に注力した。

 また、09年10月にはイオンモールと組み同社が展開する全国の商業施設で試飲会を開催。「とにかく利用してもらう機会を多く設けた」(経営戦略室)施策で、試飲会場には新規の受付窓口を併設、申し込み増加につなげた。

 「水」という商品の特質から、結婚、出産、引っ越しなど家族環境や住環境が変化した際に会員申し込みをすることが多い。その中でも妊産婦は体に良いものを摂取しようという意欲が強いと判断し、「ベビアクアプラン」という妊産婦向けの特別プランを導入して積極的に訴求した。

 並行して昨年4月にベビー用品のコンビと提携。コンビ名義でアクアクララ商品のPR展開を図った。こうした試みの結果、前期1年間で妊産婦世帯の新規申し込みが約1万軒に達した。

 CM展開や試飲会、特別プランなど「あの手この手と全力疾走を続けた」(同)ことが、ブランドの認知向上に寄与。前期は会員の純増数で約4万5000軒に達した。加えて酷暑による気象要因も売り上げ増をけん引し、FC本部の売上高は過去最高となる53億8000万円を達成した。

 今期は、前期以上の予算を投じて広告宣伝や販促を仕掛けていく考えで、アクティブ会員40万軒以上、売上高58億円を目標に据える。

 2月からはノーリツと共同開発した新型のウォーターサーバーの取り扱いを開始。ワンランク上の安全管理基準を備えたウォーターサーバー投入でサービス向上を図り、さらなる新規の獲得を狙う。

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