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近鉄百貨店 導線や利便性改善に着手、主力の食品で情報発信強化

2011年 7月28日 17:29

022.jpg近鉄百貨店は、ネット販売強化に向けてタッチポイントの整備やユーザビリティーの改善に乗り出している。

 訪問者の利便性改善に向けては今年3月、通販サイトにテキスト解析技術を取り込んだ検索システムを導入。具体的な商品情報がなくても、「なめらか」など感覚的なキーワードでも検索でき、高度な検索に不慣れな消費者でも目的の商品にたどり着きやすくした。

 同システムでは、大きな検索窓にキーワードが表示され、クリックすると関係する商品が一覧で出てくるため、文字入力が不要だ。

 同社では、カテゴリーを横断した検索により、ウィンドーショッピングのように思いがけない商品を発見する購買促進効果を期待している。

 同時に、強化中のコスメ、グルメ、特選品ギフトの3カテゴリーでは個別の検索ページを用意。当該分野では人気商品を表示するなどサイト情報の充実を図っている。

 一方、消費者とのタッチポイント強化に向け、5月には通販サイト内で展開するメーンコンテンツで、関西圏の名産品やお取り寄せ商品を紹介する「関西ぐるメディア」のiPadアプリ「KAN・GURU(かんぐる)」をスタート。新たな媒体チャネルとしてネットユーザーの獲得を目指している。

 「かんぐる」アプリは「関西ぐるメディア」と、バイヤーが名品について熱く語る「男たちの美味倶楽部」など3つのコンテンツで構成。百貨店が推薦するグルメや関西で話題の逸品などを発信し、通販サイトへ誘導する。

 また、7月上旬にはフェイスブックにネットショップの公式ページを開設。幅広い消費者へのPRを目的としたもので、通販サイトの関連情報を発信する場として活用してファン獲得につなげる。

 ウェルカムページではプレゼントキャンペーンや人気商品の特集を掲載するほか、「関西ぐるメディア」のコラムを発信。「いいね!」ボタンを押したユーザーのウォールには、通販サイトのコンテンツや画像・動画などを表示するという。

 同社ではオンライン上の施策を強化することで、ネット販売売り上げを2011年2月期の約4億5000万円に対し、今期は6億円を計画する。
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