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ラクーン、仕入れ送料で新サービス

2013年 2月21日 10:48

ラクーン(本社・東京都中央区、小方功社長)は2月13日、アパレル・雑貨の仕入れサイト「スーパーデリバリー」で小売り会員が複数のメーカーから商品を仕入れても、送料が600円均一(※受注金額が税別2万円以上で送料無料)となるサービスを始めた。小売店の送料負担を軽減することで新規取引の増加につなげるのが目的だ。

 新サービスは「送料おトク便」。同社によると、実店舗や通販サイトを運営する中小規模の小売店は、商材を必要な分だけ少量ずつ仕入れたくても商品は各メーカーから小売店に直接配送されるため、その都度送料が発生しており、新規取引先との初回取引で数点だけ仕入れたい場合や、追加注文する際に送料負担が大きいという声が会員小売店から寄せられていたという。

 そこで、従来はメーカー側がそれぞれ行っていた配送会社との契約を改め、ラクーンがヤマト運輸と一括で配送契約を結ぶことで、価格交渉力を発揮して送料を抑えることにした。

 商品(物流)の流れは従来通りで、ヤマト運輸がメーカーからすべての商品を集荷して小売店に一括配送することで、複数社から仕入れた場合でも均一送料にする。

 これに伴い、同サービスに参加するメーカーはラクーンに商品代金の2・5%を手数料として支払うほか、「スーパーデリバリー」で発生する配送はすべてヤマト運輸を利用することになるという。

 サービス開始当初の対象企業は200社強と「スーパーデリバリー」に参加するメーカーの5分の1程度だが、順次、参加企業を増やして当面は全体の半数となる500社を目指す。

 また、「送料おトク便」のスタートに当たり、ラクーンはヤマトシステム開発の「WEB出荷コントロールサービス」を採用。発注から納品までのリードタイム短縮や、ユーザーページ上での配送状況確認ができるようにしたという。

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