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ベネッセ 〝体験〟切り口の通販、「かけっこ」など子供の目標別の商材を

2010年 3月 5日 19:22

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 ベネッセコーポレーションは2月から、小学生を対象とした通販を開始した。苦手意識の克服や好きな分野の上達をサポートする商品を販売する。「好き」から「得意」になるという体験を通じて、子どもの向上意欲喚起につなげる。これまで就学前の子ども向け通販「すっく」を展開していたが、次のステージとなる小学生低学年への通販は実施していなかった。進研ゼミユーザーのクロスセルや「すっく」からの誘導を図り、売上高拡大を目指す。

 開始したのは「スキコソ」。子どもの興味関心が高い「スポーツ」や「サイエンス」、「料理・工作」の3カテゴリーを用意。立ち上がりは18アイテムを展開し、独自商品やセレクトアイテムを販売した。

 「スポーツ」カテゴリーではアキレスと共同開発した運動靴「瞬足」や「折りたたみ鉄棒」などを提案。"上達のコツ"をテーマにしたオリジナルリーフレット「もっと早く走るための虎の巻」や「鉄棒名人になれるワザ」をセットした。リーフレットと一緒に使うことで上達し、達成感を体験できるとした。

 ターゲット層は小学生低学年の子どもを持つ母親。小学生低学年の9割が「体育」に関心があるものの「かけっこ」や「鉄棒」などの一部種目に苦手意識があることがわかった。苦手意識の克服や知的好奇心の喚起で訴求し、顧客の獲得を図る。

 まず、進研ゼミを中心としたDMにチラシを同梱。5月中旬にカタログを創刊する予定。進研ゼミユーザーを中心に認知度を高め、クロスセルを発生させる考え。

 また、「ベネッセショッピングモール」内で通販ページ「スキコソ」を開設。また就学前の子供向け生活雑貨を扱う「すっく」内で告知するなどし、子どもの成長段階に合わせて既存客を誘導するもよう。今後、トライアルとして高学年向けの商品も提案していく計画。
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