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ティーエージェント、屋外広告やブランドCMを展開

2015年11月12日 17:10

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ティーエージェントが、顧客との新たな接点となるプロモーション活動の確立に取り組んでいる。ブランド再構築の一環として始めているもの。企業ブランディングを行うCMや屋外広告の展開を始めたほか、顧客とのコミュニケーションの深化を図る取り組みも始めている。

 ブランド広告は、本社を置く東京・恵比寿の駅構内に看板広告を展開。また、主力のオールインワンゲル化粧品「メディプラスゲル」に配合する温泉水のもとになっている玉造温泉がある島根県では、玄関口にあたる出雲空港内に看板広告を展開している。

 これらエリアでの広告は、企業や商品と関係性の深い地域から選んだ意味合いが強い。一方、よりレスポンスとの連動性を意識した広告は、コールセンターの委託先がある福岡・博多(天神)で展開する。

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 同地域では、屋外広告を展開する一方、併せて11月からブランドCMも展開。屋外広告のあるエリアで街頭ビジョンを使った広告も同時展開し、「メディプラスゲル」の認知向上を図っている。コールセンタースタッフのモチベーションを高める目的もある。

 ブランドCMは、福岡のほか、長崎、長野でも放映。それぞれ2000GRPの放送量を投下する。地域におけるインフォ―マーシャルの獲得効率への影響度や、ウェブにおける検索数などを検証。年内をめどに効果を見極め、1月以降、全国的なブランドCM展開の可否を検討していく。

10月から「ギフトボックス」を展開

 一方、新規顧客との新たな接点の創出をめざし、顧客との"つながり方"を意識して、あらゆるプロモーション活動のテストを並行して進めている。

 会員制福利厚生サービス「WELBOX(ウェブボックス)」を提供するイーウェル(本社・東京都千代田区、藤田玲社長)を通じて展開する「メディプラスゲル」はこれまで、新規獲得を目的に「1000円引き」や「初回定期」などさまざまな販促策に絡めて実施してきた。ただ、オファー施策を前提としているため、継続率が課題となっていた。

 10月からは、展開する商品をタオルとセットにした「ギフトボックス」に変更。「"自分へのご褒美"というより"誰かへのプレゼント"といった使い方を想定した」(同社)としており、購入者と商品の送付先が異なるケースが複数みられ、今のところ想定通りの成果が得られているという。"オファー"を前提にしたつながりではなく、ギフトとして受け取ったユーザーに顧客となってもらうことを狙っていく。

 また、8月には、コールセンター内に顧客と企業(ブランド)の関係性の変化を調査・検証する専従部署「エンゲージメントラボ」を設置している。ラボでは、既存顧客と定期的な面談や手紙を使った交流を行うことで、コミュニケーションを深化。これらさまざまなコミュニケーションの実施による購買行動への影響もみていく。これまでは、会報誌の投稿欄を通じて顧客と交流、掲載に応じてプレゼントを贈呈するといった関係に留まっていた。

 ティーエージェントの前期(2015年8月期)の国内売上高は73億7300万円。今期は74億円と増収幅は微増に留まる見込み。ブランド再構築の推進による、顧客との新たな接点の創出や関係性の構築を課題の一つに挙げている。

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