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流行の芽 マスキングテープがブーム おしゃれ雑貨として活用 ネット販売でも好調

2009年 8月21日 00:12

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雑貨用のマスキングテープが若い女性の間で人気を集めている。本来は塗装などの際に、作業する場所以外を汚さないために貼る工業用の粘着テープだが、色鮮やかな雑貨用が登場。粘着力が低くはがしやすいことから、写真やポストカードなどを壁に貼る際に使ったり、ギフトのラッピングやアルバムのデコレーションに使ったりなど、さまざまな用途に活用する人が増えている。素材が和紙という質感も受けており、雑貨を販売する通販サイトでもヒット商品となっている。

 

文具製造販売のマークス(本社・東京都世田谷区、高城和彦社長)が運営する通販サイト「グラフィア」では、今年上半期のヒット商品の1位として同社オリジナルのマスキングテープ(=画像)を挙げている。

特徴は色や柄の多さ。柄違いを3巻セットにして販売しているが、通販サイトでは全部で24種類ものマスキングテープを販売。レースやストライプ、リボンなど柄も豊富だ。

主要な顧客層は、20~30代の女性。これまで工業用資材として使われてきた商品だけに「使い方を分かりやすく提案することが重要」(EC事業課の鈴木瑞枝サブマネージャー)という。

商品ページでは、お気に入りの写真や、ポストカードなどを壁に貼る際の活用や、文字が書けることもマスキングテープの特徴であることから、ファイルのラベルとしての活用、ジャムなどの空きビンのデコレート用途など、さまざまな利用法を写真を使って提案している。また、包装がリボン付きなこともあり、ギフト用途で購入する顧客も多い。

600円台と単価の安い商品ではあるが、まとめ買いする顧客も多く、通販サイトの売り上げ拡大に貢献しているようだ。また、関連商品としてスクラップブックやアルバムを一緒に紹介するなど、単価アップにも余念がない。

用途が大きく広がったマスキングテープ。気軽に購入できることもあり、人気は下半期も続きそうだ。

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