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SBIベリトランス10年3月期 売上高は14%増の50億円、新システムで処理件数増へ

2010年 5月 6日 17:37

 決済代行サービスのSBIベリトランスの2010年3月期決算は、売上高が前期比14.1%増の50億2,400万円だった。ネット販売市場の拡大により収納代行サービスが大幅に増加した。今期は1件あたりの取引手数料を引き下げた新決済システムにより、トランザクション数(処理件数)増を見込んでいる、決済代行業界の再編をにらみ、同サービスを中小事業者にOEMとして提供することで、資本提携などにつなげたい考えだ。
 
 営業利益は前期比10.3%増の10億1,600万円、経常利益は同11.6%増の10億5,100万円、当期純利益は同9.3%増の6億1,300万円。中国関連など、新規事業に関する人員増や業務委託費用の増加などで、販管費率は同1.7ポイント増の13.8%だった。なお、売上高、利益ともに過去最高を記録している。

 事業部門別の売上高は、決済処理サービスが同4.3%増の9億8,200万円、収納代行サービスが同16.5%増の36億1,700万円、情報セキュリティサービスが同13.7%減の2億1,900万円、広告関連サービスは同104.0%増の1億5,700万円だった。

 決済関連の事業では、店舗数は前期比866店舗増の3,583店舗、トランザクション数は同14.7%増の約5,900万件となった。

 収納代行の売上構成比はクレジットカードが約90%を占める一方、ウェブマネーの取り扱いをやめたことで、プリペイド売り上げは1%まで減っている。

 同社では、新決済システム「ベリトランス3G」の導入に際し、決済画面に広告を表示する「決済連動型広告」の導入を条件として、1件あたりの取引手数料を15円から5円とした。「(新規客からの)反響はかなり大きい」(沖田貴史社長)としており、売り上げ増に寄与しそうだ。

《通販 8号 07面 07》

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