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カルピス、子供向けサプリ出足好調 潜在ニーズ背景に 通販事業を本格化

2009年 7月28日 20:54

カルピスは通販事業を本格化させる。今年4月に通販限定の乳酸菌製品を扱う「健彩生活」シリーズから子供向けサプリメントを発売。併せてシリーズ全商品を通販向けにリニューアルした。子供向けサプリメントの取り扱いは初めてとなるが、市場の潜在ニーズを背景に出足は好調のようだ。

 新商品は、「インターバランスL―92/アレルケア子供用」(60粒入り、税込3150円)。花粉症や通年性鼻炎の抗アレルギー作用を持つとされる独自の乳酸菌「L―92」を1日で約330億個摂取できるという。従来から「成人用」を取り扱ってきたが子供向けは初めて。顧客から子供向けの要望があったため製品化に踏み切った。

 カルピスでは「子供の継続的な利用には食べる楽しみが必要」(機能性食品事業部)と判断。形状は水がなくても飲めるチュアブルタイプを選択し、味はカルピスドリンクで人気の高いぶどう味にした。

 発売までにモニター試験も実施。段階的に大きさや固さ、溶けやすさを調整して誤飲防止を図るなど、継続利用できる設計にこだわった。

 カルピスでは同商品の発売に合わせて通販事業も強化した。通販向け一部商品をガラス容器からプラスティックボトルに変更。全国紙への通販広告出稿や、顧客へのDM送付などアフターフォロー施策も始めた。今後、母親向け雑誌への出稿などターゲティングも強化し、見込み客を開拓する。

 サプリメント市場で「子供用」は副次的な扱いが多く、まだ市場形成に至っていない。だが、今年7月に国立健康・栄養研究所が行ったアンケート調査によると、幼児の利用率は15%程度。子を持つ親の6、7割が子供の食習慣に改善意欲を持ち、子供のサプリメント利用には親の利用経験が深く影響している。

 同商品の販売動向は順調で、「『成人用』と同量の出荷数を確保している」(同)という。子供向けサプリメントに対する潜在ニーズはあるようだ。

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