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天真堂 物流拠点を拡大へ、月60万個対応しコール代行も拡大

2018年 3月 8日 09:43

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 化粧品の企画、OEMを行う天真堂が物流代行の受託先増加に対応し、物流事業を拡大する。3月1日、都内に物流倉庫とコンタクトセンター一体型の新拠点を開設。月約60万個までの出荷量に対応する。コンタクトセンターの運営代行事業も拡大していく。

 新拠点(=画像、江東区新木場)は、延床面積約5000平方メートル。6階建て倉庫2階に入居する。マテハン機器やピッキングシステムを導入する。

 現在、本社4階と5階に構える物流センターは延床面積約1300平方メートル。月約12万個の出荷に対応していた。新拠点はピッキングや梱包の一部自動化でシステム管理を強化、また、独自に倉庫管理システムを開発、導入することで出荷精度をさらに高めていく。今年度中に月約30万個の出荷を目指す。

 天真堂の物流事業は、OEM事業との緊密な連携が強み。通常、販売企業は2~3カ月先の出荷を予測して生産の発注を行い、在庫を保管する。これに伴う保管料、入庫時の検品、出荷手数料が負担になる。天真堂は、OEM事業を行う強みを活かし、販売企業と連携して計画生産を実施。出荷分の商品代金と発送費用のみを請求する。これにより、より多くの経費をマーケティングに投下できるようサポートする。

 新拠点ではコンタクトセンターの機能も強化する。現在、本社内に十数席を配置するが、新拠点に55席を配置。年内にフル稼働を目指す。

 昨年開設したコンタクトセンターは、受注時のアップセルやクロスセルなどインバウンド業務を中心に運営する。また、化粧品や医薬部外品の企画、OEMを行う強みを活かし、薬剤師などの有資格者をオペレーターとして配置。化粧品原料の説明や処方、商品の機能性・安全性に関する専門知識を持つオペレーターが対応する。また、配送効率を高めるため、配送先の顧客に配送予定日を知らせる「ロジコール」といったサービスも提供する。

 物流業務を新拠点に移した上で、本社の倉庫スペースは、研究施設「TENLABO(テンラボ)」の拡大にあてる。現在、育毛剤や美白、アクネケアなど部外品の30種類以上の処方で承認を得るが、研究開発力を強化。年間15前後、新たな処方を開発していく。機能性表示食品など健康食品関連の独自処方開発も強化していく。

 天真堂は2016年、本社内に作業スペースを設け、取引先の在庫管理、出荷業務の代行事業に参入していた。

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