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悠香、ブランド戦略本格化へ――"シミ"ケア特化した新商品発売

2010年 7月26日 11:51

8kata.jpg 悠香が、"シミ"ケアに特化したブランディング戦略を進める。これまで顧客要望に応じて開発してきたトイレタリー関連商材など12アイテムの販売を今年5月末に終了。一方で"シミ"ケア関連の新商品を投入する。商品戦略を見直し、ブランドコンセプトをより明確に打ち出すことで、顧客に対するメッセージ性を強める狙いだ。

 販売を終了したのは、ファンデーションやボディソープ、ヘアシャンプーなどトイレタリー関連商材に青汁を含む12アイテム。新商品の投入時期などを総合的に勘案して販売は5月末日までと決定。DMなどを通じて顧客に告知しているが、買い込みの発生など大きな混乱はなく、業績への影響も少ないとしている。

 一方、7月20日には"シミ"ケアに特化した新商品を発売する。

 新商品は、茶のしずくシリーズの「シミ対策化粧水」(100ミリリットル、税込5000円)と「シミ対策クリーム」(30ミリグラム、同)。ともに医薬部外品で「しっとり」と「さっぱり」タイプを用意する。従来、保湿ケアを訴求した「美茶希」と、エイジングケアに特化した「粋」の2ラインでローションとクリームを展開してきたが、新商品は"シミ"ケアを全面に打ち出す。

 悠香では発売と併せ、新商品でスポットCMを展開する。お茶石けん「茶のしずく」以外の商品でCM展開を行うのは初めて。エリアは限定せず、全国の地上波で放送する。

 商品戦略の見直しは、昨年末に決断。「茶のしずく」を筆頭にシミケア商材が売り上げの大半を占める中、「"原点回帰し、シミの悩み解消をめざすという創業来のコンセプトを追求することが必要"という経営トップの判断が働いた」(矢野健治メディア開発部・購買部部長)という。顧客から寄せられる声もシミの悩み解消に関するものが圧倒数を占めていた。

 一方で、販売終了を決めた12アイテムは顧客要望を受けて販売してきたもの。全商品の売り上げ規模は公表していないが、「全て好評を得ており、将来性のあるものだった」(同)としている。ただ、トイレタリー関連の商材など幅広くラインアップすることによるブランドコンセプトの分散化を懸念し、今回の決断に至った。

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