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ヤフー “超即配EC”を開始、イオン九州と組み天神で、最短30分以内に配達

2020年 3月19日 13:30

 ヤフーは受注から最短30分で商品を配達する超即配サービスを3月16日から開始した。実施エリアは福岡市内の一部限定で、市内のイオンの店舗で販売する商品のうち、約150種類が対象。アマゾンなどが注文から数時間以内で配送を行う即配サービスを展開中だが、最短30分という超即配は珍しく、成果や動向が注目されそうだ(画像は「PayPayダッシュ」のアプリ画面)。

 ヤフーとイオン九州が組んで開始した超スピード配送ECサービス「PayPayダッシュ」は利用者が専用アプリ(iOS版・Android版)上で商品を注文すると専門配達員が「イオンショッパーズ福岡店」で該当商品をピックアップ、利用者が指定した場所に自転車で30分から1時間で配送するもの。決済は商品注文時に「PayPayダッシュ」のアプリ上でクレジットカード決済するか、商品引き渡し時に配送員が利用者のスマホを読み取り、ソフトバンクグループのPayPayが展開するスマホ決済サービス「PayPay」で行う仕組み。

 「PayPayダッシュ」の実施対象エリアは福岡市内の西鉄福岡(天神)駅付近の地域(福岡市の中央区と博多区の一部)。対象エリア内であれば、自宅だけでなく勤務先などの指定も可能。対象商品は弁当、おにぎり、パン、カップ麺、飲料、お菓子、調味料など約150種類。なお、価格設定については「すぐにお届けする特別商品のため、スーパーやコンビニの店頭販売価格と異なる」としており、若干、高めの設定としているようだ。

 利用するには1回の注文で一定額を超えている必要があり、スタート時点では700~2000円としているが、今後、注文状況などによって変動するようだ。また、利用料金は3月16日から3月31日までは無料としているが、以降は注文状況などによって変動としている。なお、配達時に利用者が不在の場合は、10分後にキャンセル扱いとする。

 今回の試みは本サービスではなく、実証実験(終了期間は未定)でヤフーでは同試みで共働き世帯や高齢者など実店舗まで日用品を購入しに行くことに不便や苦労を感じる層や「いますぐ欲しい」というニーズに対応し、実店舗から配達先のラストワンマイルの即時配達ニーズの把握や今後の取扱商品の拡大のほか、福岡以外の地域での展開なども検討していく考えのようだ。

 ECのスピード配送は大手家電量販店などの通販サイトやアマゾンなど一部で実施中だが、アマゾンは昨年10月末までにそれまで首都圏や関西で実施していたスピード配送サービス「プライムナウ」の展開エリアを都内の一部エリアに大幅に縮小するなどしている。スピード配送は少なからずニーズはあるものの、コストとのバランスが取りにくく、運用が難しい側面があるようだ。ヤフーでも14年5月に、東京・豊洲の在住者に限定して豊洲にある実店舗で扱う商品をネットで注文でき、2時間以内に利用者に配達するサービス「すぐつく」を実証実験として実施していたこともあったが現在はやめている。安定的に運用できるようなスキームを構築できれば、強い武器となり得る可能性を秘めているECにおけるスピード配送。今回のヤフーの実証実験の行方が注視されそうだ。
 
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