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アマゾンジャパン スピード配送エリアを再拡大、ライフと組み夏メドに都内20区4市に

2020年 4月16日 13:30

 アマゾンジャパンは今夏をめどに有料会員向けに展開するスピード配送サービス「プライムナウ」の配送エリアを広げる。プライムナウは昨秋に展開エリアを大幅に絞り、現状、都内10区のみを対象としているが、夏までに都内20区、4市にまで再び拡大するという。

 アマゾンジャパンは4月11日から、プライムナウに出店する形で生鮮品などを販売するスーパーマーケットチェーンを展開するライフコーポレーションの商品の配送に限って配送対象エリアを江戸川・葛飾・江東・墨田・中央の都内5区まで広げた。これまでプライムナウにおけるライフの商品配送エリアは都内7区だった。今後もプライムナウでのライフの商品の配送エリアを拡大していく考えで、現状、アマゾンの直販商品ではプライムナウの対象エリアとなっている文京・荒川・足立の3区に加えて、渋谷・世田谷・台東・千代田・目黒区のほか、狛江市や調布市、三鷹市、武蔵野市などを加え、今夏をめどに東京20区、4市をカバーする考え。

 ライフでは昨年9月12日から、プライムナウに出店し、生鮮食品や総菜など数千点の商品の販売をスタート。プライムナウでの受注後、実店舗内の専門スタッフが商品をピッキングして、プライムナウの配送員が店舗でピックアップ、最短2時間以内で商品を配送している。配送料は1回の受注額が6000円未満の場合、440円。6000円以上、1万円未満では220円、1万円以上では送料は徴収しない。配送時間は正午から午後10時までとなっている。

 アマゾンジャパンでは昨秋に「プライムナウ」の対象エリアを縮小。それまで関東では東京(都内23区および調布市や三鷹市など12市)、神奈川・川崎市の6区、千葉・浦安市と市川市、関西では大阪市内の17区と吹田市など4市、兵庫・尼崎市と伊丹市の一部エリアで展開してきたが、昨年11月から、都内10区(板橋・中野・北・豊島・文京・荒川・足立・新宿・練馬・杉並)でのみの展開と大幅に対象エリアを縮小。また、プライムナウの配送網を活用して外部事業者の商品を配送しているサービスについても縮小し、これまで取り扱っていたマツモトキヨシ、ココカラファイン、三越日本橋店の商品の配送を中止。自社の直販商品とライフの商品のみの配送に絞っていた。

 スピード配送を縮小した理由についてアマゾンは明らかにしていないが、展開していくにはかなりのコスト負担が必要とみられる上に、効率的な運用に苦戦していたとみられることから一旦、エリア縮小に舵をきったとみられる。ただ、スピード配送には一定の需要があることに加え、商品力や店舗網を持つライフと組むことでコストを抑制しつつ、また効率的な運用が一定程度、可能になるとみられることなどから再びスピード配送の拡大を進めることにした模様だ。
 
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