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3年間で15店舗開設を計画【オアシスライフスタイルグループの関谷CEOに聞く ワークウェアスーツの成長戦略㊦】 バーチャル旗艦店整備も

2020年10月 8日 14:00

 前号から引き続き、オアシスライフスタイルグループの関谷有三CEOにスーツに見える作業着「ワークウェアスーツ(WWS)」の成長戦略を聞いた。

 ――着る人と場所を選ばないスーツはありそうでなかった。

 「私自身、『WWS』のブラックを着用して葬式から結婚式、土日の遊びやディナーにも行く。1着あればさまざまなシーンに使えるので、毎朝服を選ぶ必要がない。本当の服好きの人は『今日は何を着ようか』と考えることが楽しいのかもしれないが、割と多くの人が服選びに煩わしさを感じていると思う」

 ――コストパフォーマンスの高さも評価されている。

 「1種類の生地を使ってひとつの商品を作ることで原価を高くできる。『WWS』は原価が4割近い。通常のアパレルは原価が20%以下で、15%以下のところもあるが、これはセール販売と売れ残りを前提に定価を設定しているためだ。当社は来年も同じ物を売るので売れ残りはなく、4割近い原価をかけることができる。モノ作りと売り方のムダを極限まで省き、コストをモノにかけることがD2Cの本質ではないか」

 ――D2Cにとっての実店舗の役割は。

 「9月8日に八重洲地下街に出店した当社初の常設店はD2C戦略の目玉と言える。アップルにおけるアップルストアと同じで、すごく重要な店だ。商品を実際に見て手に取れる場所があるということが、ECチャネルとの相乗効果につながる。八重洲地下街は東京駅に直結していて全国の消費者が訪れやすい。一度、手に取って商品を体験してもらえれば、素材は1種類でサイズも決まっていて、次回からはECで購入しやすい。原宿の裏通りに店舗を出したらこの話は成り立たない」

 ――好立地での常設出店となった。

 「八重洲地下街は、本来であれば”数年待ち”が当たり前の売り場で、コロナ禍でなければ入居できなかった。こんなにトラフィックがある場所はなかなかない。コロナでターミナル駅が大打撃を受け、退店するブランドが出たことで出店できた。『WWS』をユニフォームとして検討している企業も八重洲で実物を確認できるし、店舗で購入した消費者が次はECでという風にシナジーが生まれてくると見ている。常設店は『WWS』に欠けていたピースだった

 ――今後の常設店については。

 「消費者を呼べるブランドとして、全国から出店依頼が増えている。『WWS』として3年後に全国で15店舗を出店したい。言い換えると、D2Cのタッチポイントとしては、15店舗あれば十分だと思っている。今期中に常設店をもう1店舗を出す予定だ」

 ――ポップアップストアの出店も多い。

 「9月27日~11月23日に名古屋の栄で松坂屋とパルコに隣接する路面店でポップアップを展開している。基本的には百貨店などでのインショップが多く、9月30日~10月13日までは銀座三越本館5階のGINZAステージに出店している(画像㊦)。また、期間限定店としては過去最長となる店舗を10月1日から来年8月31日まで東京駅前の新丸ビル4階に構える」

 ――2021年2月期の売上高目標は。

 「今期の売上高は前年比3倍となる10億円を計画しているが、これまで順調に推移している。チャネル別ではECの売上高が4割、法人向けと店舗事業がそれぞれ3割ずつで、引き続きECのシェアが一番高い」

 ――今下期の注力ポイントは。

 「計画通り『商品を手に取ってもらう元年』とすべく、ポップアップストアを含めて実店舗でのタッチポイントを増やす」

 ――ECの強化は。

 「ニュウマン新宿に期間限定出店した6月にバーチャル店舗のトライアルを実施したが、年内をメドにバーチャル旗艦店を作る。オンライン上でもしっかり店を構え、オンライン接客やライブコマースなどの機能を追加していく。オンライン上でも圧倒的にナンバーワンのバーチャル店舗を持ちたい」(おわり)

 
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