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エイチーム子会社 自転車ECでAI活用を強化、需要予測や商品レコメンドに

2022年 3月31日 13:00

 エイチームグループで自転車のネット販売を手がけるエイチームコマーステックは3月18日、自転車の通販サイト「cyma(サイマ)」で、在庫問題を解消する需要予測AIと、最適な商品を提案する商品レコメンドAIを開発したと発表した。

 
 エイチームグループはこれまでもAIを研究開発する全社横断プロジェクト「AIワーキンググループ」を立ち上げるなど積極的にAI活用を推進し、社員向けのリカレント教育や、AIを応用した利便性の高いサービスをユーザーに提供してきた。

 新たに開発した需要予測AIと商品レコメンドAIは、事業のより最適な運営を可能にするとともに、利用者の買い物体験の向上につなげる狙い。

 需要予測AIは、過去の商品販売数などのデータから未来の需要を予測し、仕入れ数の決定を支援するシステムとなる。小売業の仕入れ業務は担当者の経験やノウハウに頼りがちで、かつ作業工程が膨大なため属人化に陥りやすい課題があることから、AIを活用して自転車の需要を予測して仕入れの効率化・自動化を図り、在庫の「あふれる」「足りない」を解消することを目的にシステムを開発した。

 需要予測AIはデータ分析基盤上にデータをアップロードしているため、データ分析などを行うBI(ビジネス・インテリジェンス)ツール「Redash」をはじめ、グーグルデータポータルやグーグルスプレッドシートに推論結果を表示することができる。

 各担当者のツールの活用スキルに応じた取り扱いが可能なため、非エンジニアの仕入れ担当者でも予測データを分析、確認することができる。

 商品レコメンドAIについては、サイトのユーザー行動に合わせておすすめの自転車やパーツを最適な組み合わせでレコメンドするシステムを今年2月にリリースした。

 「サイマ」では国内外200種類以上の自転車を取り扱い、自転車と同時に購入するパーツの種類も多岐にわたるため、顧客一人ひとりに合った最適な買い物体験を提供する目的で、商品レコメンドAIを活用して買い物をサポートしていく。
 
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