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味源 配送見直しで満足度向上、ライブコマースにも挑戦

2022年 4月28日 12:50

 味源が運営する「美味しさは元気の源 自然の館 あじげん」では、auコマース&ライフ(=auCL)が運営する仮想モール「auPAYマーケット」の優秀出店者を表彰する「ベストショップアワード2021」において、3位に入賞した。

 同店ではミックスナッツやおつまみなどの食品を販売している。同社EC事業部の大西薫氏は「3年連続の総合賞受賞となるが、仮想モール内で露出を増やした結果、たくさんの消費者に買い物をしてもらえたのだろう。昨年度は配送品質を見直しており、これまで注文から到着まで2~3日かかっていたものを、1~2日で届くようになった点が消費者の満足度向上につながったのではないか」と振り返る。具体的には、配送事業者を日本郵便からヤマト運輸の「ネコポス」に変えたという。

 また、auCLの提供するライブコマース「ライブTV」にも取り組んだ。月1回の配信を1年間継続。配信中に配布する割引クーポンに効果があることから、メールマガジンなどで訴求した。実績は「正直なところ、売れるという実感はあまりないが、ミックスナッツやおつまみ系のナッツの反応は良かった」(大西氏)。今後のライブコマースについては「昨年はチャレンジの年と考えて新たな取り組みをしたが、一定の効果は出せたものの、費用対効果はあまり良くない。タレントを起用して訴求するという現在のやり方では限界があり、ライブコマースの急速な普及は見込めないと思っているので、新しい企画や展開があるなら再度チャレンジしたい」(EC事業部の笹岡夏樹マネージャー)という。

 auPAYマーケットの魅力については「auユーザーにアプローチできる点が強み。KDDIが手掛けるサービスにも導線があるので、まだauPAYマーケットで買い物をしたことがない消費者にも発信できるのが魅力だ」(笹岡マネージャー)とする。

 食品メーカーである同社の2021年8月期売上高は70億円で、うちECは約35億円。今期は”巣ごもり需要”の失速もあり、卸売りの売上高が通販を上回りそうだという。原材料や資材高騰の影響については「まだ影響は出ていないが、9月頃には値上げをせざるを得ないと思っている。薄利多売の商材が多いので、新たな商品ジャンルに取り組んでいきたい」(同)。

 また、大西氏は「ナッツやおつまみジャンルにおいて、auPAYマーケット内でのシェアは非常に高いと自負しているが、それに甘んじず、顧客を飽きさせないよう、新商品を投入することで売り上げを伸ばしていきたい」と今後の展開について語る。
 
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