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P2C 伊藤忠商事と提携、韓国コスメの国内展開強化

2023年 3月30日 11:00

 通販支援を行うピアラの連結子会社のP2Cは、韓国コスメ「TONYMOLY(トニーモリー)」の国内販売を強化する。日本における独占販売権を持つ伊藤忠商事と業務提携し、販売、マーケティングを支援する。独占販売特約店として、オンライン、オフライン両面の販路開拓を通じて10~20代の若年層に認知を図る。3年後に100億円(小売上代ベース)の売り上げを目指す。
 






 「トニーモリー」は、韓国・TONYMOLY社(ソウル市)が06年に立ち上げた。世界50カ国で展開。直営店、小売店展開は350を超え、ブランド単体の売上高は120億円(22年度実績)になる。自然派スキンケアを主力に、メイク品でさまざまなシリーズを展開する。

 日本展開は、これまでQoo10のほか、オフラインは、ドン・キホーテなど一部のバラエティショップで展開していた。30~40代女性、また、韓国コスメが集まる都内の新大久保を中心に若年層に一定の認知がある。

 今後、オンラインは、アマゾンや楽天、ヤフーなど各ECモール、公式サイトの立ち上げやコスメ専門のECモールにおける展開を視野に入れる。オフラインは、バラエティショップやドラッグストアなどの販路を開拓。流通戦略の強化により、売り上げや収益の安定化を図る。

 また、メインターゲット層の10~20代の若年層向けに、イメージキャラクターの起用によるブランディング施策、インフルエンサーやSNS運用による世界観の構築、話題性の発信によりブランド認知を図る。

 海外ブランドの国内販売支援を行うのは初めて。特約店は、P2Cのみ。今後も伊藤忠商事と海外ブランドの展開で協業する可能性がある。

 トニーモリーは、約1000商品を展開している。日本国内の売上実績は非開示。「トニーモリー」は、トマト型容器のデザインで注目された「トマトックス マジックホワイトマッサージパック」(=画像)や、24K金成分を配合した「インテンス ケアゴールド24Kスネイルクリーム」が国内で認知がある。大容量のオールインワンタイプの化粧水「モチトナー」はロングセラー商品として支持される。P2Cでは、日本企業によるOEM需要にも対応を予定する。

 日本輸入化粧品協会によると、国別の輸入実績は、22年度に韓国が約25%増の約775億円となり、フランス(約20%増、約764億円)を抜いてトップだった(はみがき、石鹸等を除く)。
 
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