消費者目線が重要に

2013年12月20日 16:31

2013年12月20日 16:31

▼通販業界では2013年もさまざまな出来事が起きた。ディノスとセシールの合併など通販企業同士のアライアンスに加え、NTTドコモのマガシーク子会社化や、ノーリツ鋼機の全国通販買収、さらには12月に入って飛び込んできたセブン&アイ・ホールディングスによるニッセンの子会社化など異業種による通販企業への資本参加が目立った

▼仮想モールが絡んだトピックスも多かった。ソフトバンクの孫正義社長が「ヤフー!ショッピング」出店料などの無料化を発表して話題をさらった。また、リクルートが新仮想モールを開設したほか、無料通話アプリのLINEもモール事業を始めるという

▼不当表示や偽装問題も連日のように報道された。「楽天市場」の二重価格問題では球団の日本一に水を差したが、「ヤフー!ショッピング」でも不当表示が疑われる商品が見つかって対策に乗り出すなどドタバタが続いている

▼食材表記の偽装疑惑は百貨店などにも飛び火し、商戦真っ只中の歳暮やおせちの受注に少なからず影響がでたようだ

▼先日、あるネット販売企業が来年は厳しいと言ったため理由を尋ねると、二重価格問題などを機に消費者がじっくりと企業、商品を見定める時期にきているとし、「気を引き締め直さないと拡大はない」と語ったが、こうした危機感を業界全体で感じられるかも来年を占う上で重要なのかもしれない。
 

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