送料無料の前提

2010年05月20日 20:00

2010年05月20日 20:00

 ある食品通販会社の幹部は新規客開拓の新聞広告内容を見直すと同時に"送料無料"を止めた。だが、「蓋を開けてみると受注件数は変らなかった」と、担当者は顔をほころばせる。
 
 「消費者は商品の良さよりも価格に引っ張られがちになっている」と嘆く先の担当者。価格訴求の風潮が蔓延する中、本来訴求すべき商品の良さが伝わりにくくなっていると判断。商品をじっくり説明する内容のクリエイティブに見直す一方、思い切って送料を有料にしたという。

 "送料無料"を訴求する通販会社が少なくないことを考えるとやはり、やはりニーズがあるのだろう。だが、その前提に"商品力"があることを見誤ってはならない。

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