テレビ東京ホールディングスの通販事業子会社のテレビ東京ダイレクト(=TXD)が展開する食品通販事業「虎ノ門市場」が復調の兆しを見せている。ここ数年は前年比でマイナス成長となるなど苦戦を強いられてきたが、今期第1四半期(4~6月)の同事業の売上高および利益は前年同期と比べ2桁増となった。矢継ぎ早に実施した改革が奏功しているようだ。「虎ノ門市場」の改革とは――。
〈通販新聞9月18日付 第2006号(2025年9月11日発行)1面〉
非効率と属人化改善策、矢継ぎ早に
「『虎ノ門市場』は18年目。長く取引させて頂いているメーカーも多く、他社では簡単に真似できないような商品を取り扱えるし、本当によいものだけを販売してきたという自負もある。ただ、長くやってきたからこその弊害もあり、そこを何とかすれば、事業としてもっと成長できると思った」――。
「虎ノ門市場」は在京キー局が手掛ける唯一の食品通販専門事業として、TXDがグループ会社から事業移管を受ける2018年4月以前を含め事業展開期間は18年と長い。テレビ東京という在京キー局の通販番組で訴求するメディアパワーと本当によいものを厳選して紹介するという方針により、優良な取引先と顧客を掴み、海鮮の頒布会や独自のおせちなど売れ筋を軸に安定的な業績を確保してきた。ただ、一方で売り上げは伸び悩みを見せており、近年は減収が続いていた。
テレビ東京ダイレクトは4月1日付で6事業部のうち、5事業部の部長を変更。それぞれ他部署の部長への入れ替えや昇格などの大胆な人事異動を行い、食品通販事業を行う虎ノ門市場事業部のトップに前期まで主力の雑貨通販「テレ東マート」の事業部長を務めてきた西潟賢二氏が就任した。西潟氏は虎ノ門市場事業部長に就任するや否や、「食品は雑貨などと比べて利益率が低い。事業を継続、拡大していくには非効率さと属人化を改善して利益率の低さを補いつつ、F2転換率をさらにあげていく必要がある」として、雑貨通販で培った知見などを踏まえつつ、これまでの状況を改善するため、食品通販事業において10の施策を行うことにした。
テレビ東京ホールディングスの通販事業子会社のテレビ東京ダイレクト(=TXD)が展開する食品通販事業「虎ノ門市場」が復調の兆しを見せている。ここ数年は前年比でマイナス成長となるなど苦戦を強いられてきたが、今期第1四半期(4~6月)の同事業の売上高および利益は前年同期と比べ2桁増となった。矢継ぎ早に実施した改革が奏功しているようだ。「虎ノ門市場」の改革とは――。
〈通販新聞9月18日付 第2006号(2025年9月11日発行)1面〉
非効率と属人化改善策、矢継ぎ早に
「虎ノ門市場」は在京キー局が手掛ける唯一の食品通販専門事業として、TXDがグループ会社から事業移管を受ける2018年4月以前を含め事業展開期間は18年と長い。テレビ東京という在京キー局の通販番組で訴求するメディアパワーと本当によいものを厳選して紹介するという方針により、優良な取引先と顧客を掴み、海鮮の頒布会や独自のおせちなど売れ筋を軸に安定的な業績を確保してきた。ただ、一方で売り上げは伸び悩みを見せており、近年は減収が続いていた。
テレビ東京ダイレクトは4月1日付で6事業部のうち、5事業部の部長を変更。それぞれ他部署の部長への入れ替えや昇格などの大胆な人事異動を行い、食品通販事業を行う虎ノ門市場事業部のトップに前期まで主力の雑貨通販「テレ東マート」の事業部長を務めてきた西潟賢二氏が就任した。西潟氏は虎ノ門市場事業部長に就任するや否や、「食品は雑貨などと比べて利益率が低い。事業を継続、拡大していくには非効率さと属人化を改善して利益率の低さを補いつつ、F2転換率をさらにあげていく必要がある」として、雑貨通販で培った知見などを踏まえつつ、これまでの状況を改善するため、食品通販事業において10の施策を行うことにした。