体験型店舗に勝機 〝個客対応〟で納得感

2025年11月06日 11:13

2025年11月06日 11:13

 通販実施企業によるリアル店舗活用の幅が広がっている。旧来のように通行量の多いエリアで認知を高める目的だけでなく、さまざまな体験・コンテンツを通じて商品やサービスの理解を深めてもらい、納得感の高い買い物やロイヤリティの醸成につなげたり、よりパーソナルな提案を可能にしたりと各社が工夫を凝らしている。店頭回帰時代の顧客接点のあり方について、三井不動産とユニクロ、ナッシュの事例を見ていく。

〈通販新聞11月20日付 第2014号(2025年11月6日発行)1面〉


三井不動産

診断コンテンツを強化
期間限定でメイク体験も


1106111542_690c04ce28fb9.jpg 三井不動産は10月31日、「三井ショッピングパークららぽーとTOKYO-BAY」北館の建て替え計画Ⅰ期のグランドオープンに合わせて、体験型店舗「ららぽーとクローゼット(ららクロ)」を従来の北館1階からJR南船橋駅に近い南館2階サウスデッキエントランスのそばに移転するとともに、人気の診断コンテンツにメイク体験を加えてリニューアルした。

 「ららクロ」は、さまざまな診断コンテンツを通じて〝おしゃれ迷子〟な人が自分に似合う服を見つけることができるショップだ。TOKYO―BAY店では「施設の入り口という絶好の場所」(同社)で取り扱いブランドの特徴を知ってもらい、館内のブランドショップや公式通販サイト「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」への来店を促すとともに、新たな診断コンテンツを展開することで新規開拓を図る。

 リニューアル後の「ららクロ」でも、店頭の一番目立つ場所にはAIカメラを使ったフェイス・パーソナルカラー診断やファッションタイプ診断など複数の診断機能を搭載したディスプレイ「プラスミラー」を設置した。

 「プラスミラー」は予約不要で誰でも利用できるため、まずは自分のファッションタイプや似合う色などを知ってもらい、ボディースキャナーを活用した3D骨格診断や、カラー診断士によるパーソナルカラー診断、プロによるスタイリング提案といった本格的な診断コンテンツの予約につなげる。

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