通販新聞のコラム COLUMN
698件の記事があります。
2023年02月24日 12:37
仮想空間の難易度
自分の分身であるアバターで仮想空間内を自由に楽しむメタバースの世界とECとの相性は今のところ「微妙」な状態から抜け出せていない。 大型のメタバースイベントに合計5回挑戦した大丸松坂屋百貨店では、これまでの百貨店の主要顧客層とは異なる20~30代男性との接点作りに成功しているものの、EC送客
2023年02月16日 09:21
宅配は持続可能か
宅配便2社が約6年振りに値上げに踏み切る。前回はEC市場の拡大局面にあって、人材が追い付かず荷量を捌き切れないことが背景にあった。今回も人手不足やエネルギー価格の高騰といった問題はあるが、持続可能な宅配に向けての動きともとれる。 来年4月からはトラックドライバーの時間外労働が規制される。大
2023年02月09日 09:31
スシローとステマ
スシローに著名人が殺到している。「うまい」「大好き」などの投稿を見たユーザーも「食べたくなった」と反響を呼んでいる。迷惑行為の反動を受けたものだ。これはステマではないのか。 重要なのは、それが「分からない」ということだ。消費者庁は今年中にも規制を始める。包括的規制を念頭に置くが、こうした事
2023年02月02日 09:18
個人情報を守る自覚
ここのところ大きな話題となっている連続強盗殺人事件。犯人がターゲットを決める際に使っていたとされるのが資産家リストだという。納税額をはじめ、職業や取引先の金融機関などの個人情報が記載されていたとの報道もあった。 一般的に通販企業が扱う顧客情報には金融資産などを事細かく記載するケースはないが
2023年01月26日 09:25
日曜日に売れる理由
毎週日曜日に実施していたソフトバンクユーザー向けのポイント優待施策を廃したヤフーショッピング。ただ、キャンペーンが無くなっても「一番売れるのは日曜日」(あるコンサルタント)なのだという。 施策が無くなって間もないこともあり、日曜日のポイント倍率が通常と変わらないことに、まだ気づいていない消
2023年01月19日 12:20
早々の撤退の真相は
独ミールキット販売のハローフレッシュが昨年末、日本での販売を終了した。日本で事業を開始したのは昨春のこと。わずか8カ月での撤退となった。コロナ禍でミールキットを購入する人も増えた絶好のタイミングでの参入だったと言えるが、なぜ早々の退場に至ったのか。 「日本人の食のこだわりは強い。味や価格、
2023年01月12日 09:13
早く届いた商品
年末、あるECサイトで商品を注文したところ、商品発送は年明けの1月中旬とのメッセージが届いた。年末(年始)の繁忙期でいつものように翌日発送できないということと理解した。 ところが、年明けの1月3日に届いた。予定より早かったことに驚くとともに、当初の予定から2週間近く早まった理由が知りたくな
2022年12月23日 11:47
人件費の重要性
ある物流関連企業によると、梱包材などの原材料費が高騰した際、それを理由に運賃値上げを行うことは荷主にも納得されやすいという。しかし、これが人件費の高騰が理由となると、途端に荷主の理解が進まなくなり、交渉が難航することがあるようだ。 背景には、「人件費の上昇は社内で抑え込めばいい」と考える荷
2022年12月15日 09:20
通販利用が増える時期
今年も残すところあとわずかだが、通販業界は大型商戦の刈り取りに忙しい時期だ。11月の第4木曜日に催される感謝祭の翌日を指す「ブラックフライデー」も定着しつつあり、それ以降の時期はリテール市場だけでなく、通販業界でも歳暮、クリスマス、おせち、福袋、新春セールといった商戦が続く。 全国旅行支援
2022年12月15日 09:20
通販利用が増える時期
今年も残すところあとわずかだが、通販業界は大型商戦の刈り取りに忙しい時期だ。11月の第4木曜日に催される感謝祭の翌日を指す「ブラックフライデー」も定着しつつあり、それ以降の時期はリテール市場だけでなく、通販業界でも歳暮、クリスマス、おせち、福袋、新春セールといった商戦が続く。 全国旅行支援
2022年12月08日 09:04
適格団体の“消費者像”
来年1月、消費者ネットおかやまの差止請求訴訟の控訴審が始まる。インシップの健康食品広告の是正を求める。控訴状では、健食が「カプセル」であるため、医薬品と誤認すると主張する。 主張は、あまりに前時代的なものだ。形状規制撤廃から約20年。大半の消費者は、健食の存在を認知する。適格消費者団体は、
2022年12月08日 09:04
適格団体の“消費者像”
来年1月、消費者ネットおかやまの差止請求訴訟の控訴審が始まる。インシップの健康食品広告の是正を求める。控訴状では、健食が「カプセル」であるため、医薬品と誤認すると主張する。 主張は、あまりに前時代的なものだ。形状規制撤廃から約20年。大半の消費者は、健食の存在を認知する。適格消費者団体は、
2022年12月01日 09:17
遅かりし終了
セブン&アイ・ホールディングスの通販サイト「オムニ7」が来年1月に終了する。同サイトは2015年11月にスタート。オムニチャネルのポータルサイトとして、当初は18年度のオムニチャネル関連売上高を1兆円と見積もっていた。 ただ、売り上げは想定通りには伸びず、経営体制の変わった16年10月には
2022年11月25日 10:05
近未来の風景に光
ロボット配送がいよいよ実用段階に入った。 楽天グループは今月19日から、茨城県つくば市で食品や飲料をロボットが配送するサービスを本格的に開始した。 真っ赤な車体のロボットが小旗をはためかせて公道を走り抜ける様は近未来的で、どこかユーモラスでもある。実証実験段階から近隣の子供たちにも
2022年11月17日 08:57
目と鼻の先の店舗
先週末、謎多きユニコーン企業の「シーイン」が常設のショールームを原宿に開設した。ECチャネルの販売だけでユニクロやGAPの売り上げを超えるとも言われている同社がポップアップ以外に常設店を構えるのは初と見られ、さらなる事業成長に向けて日本市場に照準を当ててきた。 そのショールームから200メ
2022年11月10日 09:19
越境ECへの期待
10月から日本への入国規制が緩和され、街にも外国人と思われる観光客の姿を見る機会が徐々に増えてきた。歴史的な円安を背景に、日本での”爆買い”消費が予想されるところだが、通販企業としては、帰国後の越境ECでの需要に期待が高まる。 以前より越境ECでは、中古ブランド品や
2022年11月04日 09:18
価格指定の行方
パナソニックが販売価格を指定する制度を本格的に導入したことが話題を呼んでいる。販売店の判断では値引きができないということだ。 同制度は2年ほど前から一部商品で導入されていた。あるEC事業者は「価格指定商品はあまり売れないし、同業からも良い評判は聞かない。やはり価格の安い他社商品に流れてしま
2022年10月27日 09:34
厚かましい要求
景品表示法検討会で、消費者サイドが適格消費者団体に不実証広告規制(合理的根拠の要求権限)に類似した制度の導入を求めている。看過できない要求だ。 適格団体は、生活協同組合と密接な関係にある。生協関係者が役員や職員として運営に関わるなどしている。生協は、事業者としての側面を持ち、過去に景表法で
2022年10月20日 09:36
トップをDX化せよ
年間100億円の広告宣伝費がテレビからデジタルへ―。近年よく聞く類の話だが、主体が老舗の大手消費財メーカーだったため、大胆なデジタルシフト戦略は業界の注目を集めた。担当者によると戦略の肝は経営層のリテラシー向上だったという。 曰く、数回にわけて契約先のSNS会社で経営層にレクチャーを受けさ
2022年10月13日 10:22
EC戦略の成否は?
アパレル各社がリアル店舗を持つ強みを生かして自社ECから店舗への送客に力を注いでいる。 ECで注文した商品を最寄りの店舗で受け取れるサービスは以前からあるが、しまむらは通販サイトの役割として当該サービスを軸に展開。EC利用者の9割が送料のかからない店舗受け取りを選択し、そのうちの5割が店頭
2022年10月06日 11:02
共同配送に期待
ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便、西濃運輸、福山通運の宅配便5社が埼玉県秩父市の一部エリア(大滝地域)で共同配送サービスに取り組み始めた。今回の取り組みを新たな物流事業モデルとして構築するという。 過疎化、買い物難民などの地域の課題から宅配便の需要は拡大しながらも、一方でドライバー不足といっ
2022年09月29日 15:18
ガス抜きにヒアリング
消費者庁の景品表示法検討会は、消費者、事業者団体からヒアリングを行う後半戦が始まった。ただ、検討の方向性は、確約制度の導入、課徴金の算定率割り増しなど概ね固まっているとみられる。ガス抜きの印象が強い。 消費者団体は、法執行や規制の更なる強化、自らの権利拡大、消費者の被害回復措置を求める。ただ、
2022年09月29日 15:18
ガス抜きにヒアリング
消費者庁の景品表示法検討会は、消費者、事業者団体からヒアリングを行う後半戦が始まった。ただ、検討の方向性は、確約制度の導入、課徴金の算定率割り増しなど概ね固まっているとみられる。ガス抜きの印象が強い。 消費者団体は、法執行や規制の更なる強化、自らの権利拡大、消費者の被害回復措置を求める。ただ、