オイシックスとＪＩＭＯＳなど４社が２月28日から、経営幹部の公募を開始した。転職サイト「ビズリーチ」のプラットフォームを活用し、ビズリーチ会員10万人に告知する。各社は人材を採用し事業規模を拡大してきたが、内部登用では幹部候補の人員不足が解消できないと判断。４社合同で採用活動を行うことで専門性や経験のある新たな人材を確保し、即戦力として採用したい考え。

ビズリーチ上で人員を募集するのはオイシックスやＪＩＭＯＳ、はてな、日本ケイエムの４社。ビズリーチの「社長・経営幹部登用サービス」を利用して、ビズリーチ会員10万人に告知。ビズリーチのスカウト機能や応募者管理システムを利用して募集する。

　オイシックスは事業本部副本部長の採用を予定する。まずは売り上げの９割を占めるＥＣ事業部への配属を予定し、将来的には新規事業の立ち上げと業績の拡大を担う。年間10億円以上のネット販売経験者や、ＩＴやネット販売業界を担当していた戦略コンサルタント経験者を募集する。

　これまで、ジョイントベンチャーの立ち上げや買収を行ってきたことから、「積極的に事業拡大ができる環境を生かせる人材を募集。ファクタベースで問題解決ができる経験者を登用したい」（オイシックス・堤祐輔取締役）考えだ。

　オイシックスはこれまで積極的に採用活動を実施しており、前年比２００％の社員数となったという。社内の離職率は低いが、幹部の人材不足は内部登用だけで追いつかないと判断した。

　ＪＩＭＯＳはマキアレイベル事業部事業部長候補を公募した。売上高80億円の化粧品通販で、新規客獲得や収益向上のための計画立案や運営、部門メンバーのマネジメントが主な業務となる。「オープン、フラット、フェア」の企業風土に共鳴できる専門分野での経験と広い視野を持った人材を募集し、年収は最大１２００万円を予定する。

　これまで田岡社長が事業部長を兼任していたが、他の事業の管理をしたいとして人材を募集。転職サービスを活用することで認知度が高まるため、潜在的転職者を開拓できると分析した。「経験とエネルギーのある方にお会いしたい」（田岡社長）考えだ。