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ジェイペイメント  国際間で決済を仲介、手軽に低コストで取引を実現

2013年 5月30日 13:16

 7-1.jpg決済代行サービスを手がけるJ―Payment(ジェイペイメント)はBtoB向けに国際間のエスクロー(仲介)決済サービスを開始する。ジェイペイメントが輸出企業と輸入企業の間に入り、商品と代金の動きをシステム上で管理して低リスクで国際間の取引ができるというもの。サービス利用企業は銀行窓口に行ったり細かな書類を作成するといった手間がかからず、手軽に低コストで商品の輸出入が可能となる。まずは日系企業の輸出から着手し、法人向け販売の販路拡大を後押ししていく。


 新たに始める国際間エスクローサービスは「JP Global Payment」。早ければ8月から本格的にサービスを開始する。

 輸入業者が商品代金をジェイペイメントに入金、入金確認後に輸出業者が商品を出荷、商品の到着が確認されると輸出業者に代金が入金されるという仕組み。万が一、商品が届かなかった場合には商品代金は返金する(イメージ図参照)。商品購入代金の2・625%を貨物代金として徴収する。

 サービス利用企業は管理画面を通して、商品や代金がどこにあるのか、なぜ・どこで商品が止まっているかといったことが即座に確認できるという。通常の貿易と比べて手間と手数料を軽減でき、為替リスクなどはジェイペイメントが保証する。

 同社ではすでに日中間で同様のサービスを行っており、法人向けの貿易やネット販売を支援している。

 新サービスでは、アフリカを除いたエリアの国々との輸出入に対応しており、同社では「ECでの販路拡大につなげてもらえれば」(海外事業本部)としている。

 サービス開始に先立って同社はこのほど、中国・香港に現地法人「ジェイペイメント・ホンコン」を設立。将来的には、この香港現地法人を拠点にドルベースで国際間エスクローサービスを行っていく。ジェイペイメントによると、国際間のエスクローサービスはシステム化が煩雑で難しいという。同社でも5年がかりでシステムを構築した。

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