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提供するのは、「侍カート」。これまで累計220社に導入してきた。
利用者として想定するのは、年間数億円~10億円ほど売り上げのある企業。30~50億円規模の企業まで対応可能という。
特徴の一つは、基幹システムの機能を備えながら、フォーム一体型LP(ランディングページ)やアップセルLPの作成機能、広告効果測定機能など、顧客管理や各種分析機能をオールインワンで搭載した"万能性"にある。
リピート通販では、新たに獲得した顧客の販売管理から定期誘導、離脱防止、LTV向上などさまざまなアクションが必要だが、各種分析ツールの併せ使いによるコスト負担は大きい。「侍カート」は、すべての機能を使えるスタンダードプランを月額4万9800円(初期費用10万円、いずれも税抜)で提供している。
広告効果の測定では、媒体別、商品ごとにクリック数や獲得件数、売上高など、獲得効率やLTV分析に不可欠な購買行動を継続的に分析することができる。ほかに、コールセンターでの使用を念頭においた顧客情報の管理システムも備えている。事業拡大とともにテレビや新聞などマス媒体の活用が増え、電話受注が増えることを想定した機能になる。
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もう一つの強みが、これら機能を使って分析した結果を実際のアクションにつなげるCRMの"仕組み化"に向けた機能までを一つのシステムに内包していることだ。同時に、CRMの自動化で、各業務に割かれる人員の負担も削減できる。
例えば、広告分析の機能を使ったところ、ある媒体で獲得した顧客の離脱が3回目購入以降、極端に増えていることが分かったとする。DMやメルマガでフォローするか、プレゼントを同梱するか、CRMに何らかのテコ入れが必要になるだろう。見込み客を獲得した別のシーンでは、サンプルを購入した顧客が飲み終えた頃にDMを送りたいといったイメージもあるかもしれない。
いずれもタイミングが重要だが、これらCRM施策を属人的に管理すると、どうしても一定数セグメントされた顧客にDM等を一括送付する「1toマス」の対応にならざるを得ない。これでは顧客接点のタイミングにズレが生じてしまう。
一方、「侍カート」であれば、新規顧客の定期誘導やクロスセルなどアクションをあらかじめプログラムしておくことでCRMの自動化が可能。メルマガだけでなく、DMもあらかじめ入稿データを登録することで各ステージの顧客にあったDMを1通から自動で印刷、発送する「1to1」が行える。「同梱管理機能」を使えば、離脱防止を目的にしたプレゼントや、キャンペーン施策の管理も簡単に行える。担当者は、はじめに「発動条件」を設定。効果検証のABテストを通じてこれを精密な設計に変えていくだけだ。