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スタートトゥデイ 下取り割引をサービス化、購入促進と二次流通拡大へ

2016年11月25日 11:59

071.jpg スタートトゥデイは11月15日、ファッション通販サイト「ゾゾタウン」において、ユーザーが商品購入時に下取りアイテムを選択すると、下取り金額分が割り引かれて購入できるサービスを始めた。同サービスを通じて新商品の購入促進を図るのと同時に、二次流通商品のラインアップ拡充と販売拡大につなげる狙いだ。

 新サービス「買い替え割」(画像)は、ゾゾユーザーが商品を購入する際に注文内容の確認ページで、購入履歴の中から「下取りに出したいアイテム」を選択すると、その場で下取り金額分が割引となる。下取り金額が注文金額を上回った場合、支払金額は0円で、差額分はゾゾポイントで支給される。下取りアイテム数は1注文につき20点までで、割引は最大9900円までとなる。

 下取り価格については、商品の販売時期から古着の状態を想定し、シーズン性を加味するなどして査定額に反映させる。

 下取りアイテムは、購入商品に同梱する「下取りアイテム送付用バッグ」に入れて返送してもらい、その後、古着専門ショップの「ゾゾユーズド」で販売する。商品購入時にその場で値引きし、後日、下取り商品を発送してもらう取り組みは業界で初めてという。

 下取り商品が届かない場合は、メールや電話で通知し、それでも送られてこないときは値引き額を返金してもらう流れとなるようだ。

 スタートトゥデイでは、子会社で「ゾゾユーズド」を手がけるクラウンジュエルとともに昨年夏頃から同サービスのテストを開始。商品購入ページの最終確認画面にランダムで古着買い取りのメッセージを表示し、下取り値引きの取り組みを検証してきた。両社は、オペレーションや表示価格の最適化などが図れるようになったため、今回、正式にサービス化した。

 直近の数値は明らかにしていないが、テストの初期段階の利用率は8・5%程度で、当時、スタートトゥデイの前澤友作社長は「サービスを本格始動すれば、販売価格で約250億円相当分の買い取りにつながるのでは」としていた。

 なお、「ゾゾユーズド」の取扱高は16年3月期に前年比79・0%増の約80億まで拡大。今上期も89・2%伸長して51億5500万円で推移するなど好調を維持している。

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