ゴルフ用品のネット販売などを行うゴルフダイジェスト・オンライン(=GDO)は10月13日、都内秋葉原の大型ゴルフショップに、GDOのバイヤーがセレクトしたアイテムを展示して一部商品の販売も行うショールーミング型の実店舗として「GDO　Select」を開設した。

　GDO　Selectはヨドバシカメラのある「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」に出店しているゴルフショップの「アクティブAKIBA」内のスペースの一角に出店したもの。アクティブAKIBAは、加賀スポーツが運営しており、都内の大型旗艦店でありながら、ゴルフ練習場なども併設されている。

　店内では基本的には新品商品を取り扱っている。SKU数は50アイテム程度で、取扱商品を固定するというよりは、シーズンや仕入状況に合わせて入れ替えていく想定。GDO限定商品や新興メーカーの製品などを展示しており、中でも「地クラブ」については大手メーカーとは違って、”ある地域で生まれた小規模なメーカー”によって作られているクラブとなり、各地方の工房で作られているものとなる。大手量販店には並ばないため、手に取る機会が少なく、希少性の高い商品として位置付けられている。

　そのほか、ヘッドとシャフトの多様なバリエーションのカスタムオーダーの受注も行っており、クラブの買い取りサービスやアパレルブランドのポップアップイベントも行うという。

　ショールーミング型店舗という位置付けであり、高額商品でも実際に手に取って感触を確かめた上でECから購入できる商流をイメージしている。店頭の棚やタブレットなどでQRコードを表示させて、そこからECへ誘導するような接客となる。ウェアなど一部ブランドの商品についてはその場でも販売している。

　店舗スタッフについては、GDOが雇用する社員・アルバイトで全て対応。買い取りについても、査定ができるスタッフがいるため、その場で作業が完了する。

　今回の実店舗開設の狙いについて、「販売戦略として品揃えでの差別化を図りたいと考えている。商品の幅というよりは、他社に無い商品の取り扱いを強化したい思いで、そのためにはリアルの場所も必要になると判断した」(同社)と説明。

　都心の店舗で、秋葉原駅直結という利便性でも訴求できるが、ターゲットについては明確に絞っているわけでは無い。「ギアやアパレルにこだわりがあるゴルファーに本物志向の商品を届けたいと考えている」(同)とした。

　なお、GDOグループでは中古ゴルフ用品などを取り扱う実店舗の「ゴルフガレージ」を展開しているが、今回の店舗形式での出店はこれが初めてとなる。