埋まらない溝

2011年10月20日 12:25

2011年10月20日 12:25

 10月12日から、消費者庁と国センの一元化を検証する議論が始まった。だが、消費者団体と消費者庁の"溝"は埋まりそうにない。

 第1回の会合で、業務範囲などを定めた消費者庁等設置法の附則3項の解釈を巡り対立。「消費者委員会を加えた3組織のあり方を含めて議論すべき」とした消費者団体に対し、消費者庁は「消費者庁の法律の関与のあり方を見直すとしたもの」として反論。だが、消費者団体が納得した様子はなかった。

 この対立はタスクフォースから続くもので、今後の議論の障害になりかねない。タイトな日程の中で充分な議論を行うには、両者の認識を一致させる必要がある。一元化を進めたい消費者庁は納得できる説明を行うべきだ。

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