スマホ対応は生き残りの条件

2012年09月20日 17:51

2012年09月20日 17:51

 取材を終えて会社に戻る道すがら、突如行列に出くわした。並んでいる人は一様に手元の携帯電話を暇つぶしに見つめている。行列の先には携帯電話店。その時ようやくその日が「iPhone5」の予約受付開始日だったことを思い出した。

 iPhoneをはじめ、現在はスマートフォンが全盛だ。電車で向かいに座った列の全員がスマートフォン画面を凝視している光景も、今では特段驚くことでもなくなった。PCよりもスマートフォンに接する時間が長い人も多いようで、事実、筆者の周囲にもPCは持たずすべてスマートフォンで済ませてしまう人も複数いる。

 こうした時代を迎え、通販事業者がスマートフォン対応を進めるのは当然の流れだろう。当社アンケートでも「スマートフォン対応」は常に上位項目。スマートフォンの話題が紙面に出ない日はなくなった。

 仮想モール事業者もヤフーやDeNAではスマートフォンを最重要デバイスと位置づける。前年比でみた伸びも好調だという。この流れは今後も続くことだろう。

 もちろん、あの小さな画面で購入まで完結させるのは簡単ではない。そこには必要な情報を盛り込む工夫や、精度の高いレコメンド、検索ワードの工夫などPCとは異なる対応が求められる。この辺りに真剣に取り組むか否かが今後の明暗を左右するとの考えは、もはや大げさではないだろう。

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