小林製薬が通販事業を大幅縮小、楽天市場への出店は継続

2025年07月10日 11:38

2025年07月10日 11:38

 小林製薬は7月8日、年内で自社通販サイトとコールセンターでの商品販売を終了すると発表した。アマゾンなど他社通販サイトへの卸販売は継続する。なお、仮想モール「楽天市場」に出店している店舗については「退店はしない」(広報・IR部)としている。


 同社では2月に公表した構造改革の一環として事業ポートフォリオの見直しを進めている。通販事業については、2017年12月期に売上高が100億円を超えたものの、近年は減少。24年12月期の売上高は紅麹サプリ問題の影響もあり、前期比40%減の45億500万円だった。「売り上げがダウントレンドにある」(同)ことから、通販事業の大幅な縮小を決めたという。

 自社通販サイトとコールセンターでの販売は今年12月いっぱいで終了するが、コールセンターでの問い合わせは来年3月末まで続ける。なお、スキンケア商品「ヒフミド」など、通販専用商品については、他社通販サイトへの卸販売を継続する。

 販売継続製品や新たな購入方法、通販サイトで提供する「景品交換ポイント」の扱いなどについては、確定次第、同サイトで案内するとともに、ダイレクトメールやメールマガジン等を通じて顧客に告知する。

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