リアル接点でリーチ、〝お試し〟で利用促進

2025年11月13日 13:55

2025年11月13日 13:55

 ネット販売実施企業のリアルでのリーチが目立っている。インターネット上で行える施策は一巡、さらに新規顧客の獲得や拡販を図るためには、既存のネット上の施策ではリーチが難しい層に訴求していく必要があることから取り組みを進める事業者が増えてきているようだ。独自のリアル展開を進める事業者の中からアマゾンジャパン、三井不動産、エアークローゼットの3社の取り組みを見ていく。


アマゾンAudible

〝聴く読書〟のお試し会
利用のきっかけ作りで成果


1113135135_691563d72cce2.jpg アマゾンジャパンが展開するナレーターや俳優・声優らが小説などを朗読した音声コンテンツ「オーディオブック」を配信するサービス「Audible(オーディブル)」が新規顧客獲得や利用促進策の一環として「オーディオブック」の試聴体験会を積極化させている。

 「『オーディオブック』というのはなんとなく知っているが〝本を聴く〟ということがどんなことなのか。実際に試して頂ける体験会はたびたび実施している」と逢阪志麻Audibleカントリーマネージャーは話す。

 直近では11月7~9日の3日間、東京・渋谷の地下鉄に続く地下路の一角にタブレット端末とヘッドフォンを十数台ほど設置して行き交う人々に「オーディオブック」の試聴を促す「エキナカAudible体験」を実施した。11月11日から配信を開始した人気作家の湊かなえ氏が初めて手掛ける、書籍として出版する前にオーディオブックとして配信を行うオーディオファースト作品である「暁星(あけぼし)」の先行試聴をメインに訴求しつつ、配信中の他のオーディオブックをすべて視聴できるもの。


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