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島根県 折込チラシで地場商品を拡販、県産品を通販で支援

2009年11月 4日 19:28

 島根県が、県内通販事業者の支援に乗り出した。11月から、観光地に関連した県の特産品を紹介する折込チラシを発行する。山陰中央新報社と連携して食品通販事業者を広告料金5,000円で募集。関西や山陰、中国地方の地方紙を介して折込チラシを配布する。これまでもブランド推進課は小売店舗などで特産品フェアを実施していたが、輸送コストがかかり他県と比べて価格競争力が弱まるデメリットがあった。商品をユーザーに直接発送できる通販のメリットを生かし、特産品の販路拡大につなげる考えだ。

 配布する折込チラシは「しまね美味紀行」(発行は島根県観光連盟、B3判、2つ折り)。観光客の誘致と県特産品の販路拡大が狙い。今年度は2月までに毎月4回配布し、来年度以降は季刊発行する。各号で観光地を1カ所ずつピックアップし、観光地にちなんだ加工品や生鮮食品、工芸品を紹介する。

 広告として17商品を掲載。観光地を紹介する特集面では9商品を、観光地と関連しない商品を紹介できる通常面は8商品を掲載する。紙面では読者プレゼントを行い、折込チラシを見てもらえるように工夫した。

 これまで、島根県では海産物や和菓子、そばなどの特産品をPRするため、スーパーなどでのフェアや商談会を開催。日本海に面した立地条件を理由に商品輸送コストがかかっていたほか、小ロット商品の取り扱い拡大が困難だった。通販ではこうした課題を解消できるだけでなく、ユーザーのリピート購入が見込めると判断した。

 折込チラシは山陰中央新報社の企画会社中央新報セールスセンターと連携して15万部を配布する。広島県と岡山県へ3万部を配布し、大阪や兵庫、京都へ各2万部を、香川へ愛媛は1万部ずつ投下する予定。人口20万世帯以上の都市を基準に配布エリアを決め、地方に強い新聞を使い投下する。「広告一枠5,000円の格安でも、予算内で行える」(島根県ブランド推進課)という。

 第1弾となる11月16日発行分では「松江・玉造温泉」を紹介。松江城や郷土料理などの観光情報に関連した漬物や和菓子、酒などの九商品を提案する予定だ。

 12月号では「出雲大社」を、1月号では「温泉津温泉、石見銀山」、2月号では「津和野、益田から浜田」を特集する。「出雲大社」の紹介では縁結びをテーマとする計画で、主婦層層だけでなく独身女性へも訴求していきたい考えだ。
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