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千趣会GSの保険相談店舗 歌舞伎座横に出店、立地選定に工夫

2014年 1月24日 14:39

041.jpg 千趣会のグループ企業で保険やクレジットカード事業を手掛ける千趣会ゼネラルサービス(SGS)は1月20日、東京・銀座に「ベルメゾン保険ショップ銀座店」を開設した。ベルメゾン顧客に、より気軽に保険相談ができるようにすることを主眼としたものだが、店舗の立地選定などでかなりの工夫をしたようだ。

 SGSは2007年から千趣会のベルメゾン顧客向けに保険サービスの提供を始め、09年から全国の主要都市で保険セミナーを開催。13年からは、ベルメゾン認定ファイナンシャルプランナー(FP)による個別保険相談受け付けを行っている。

 顧客の間でも保険に対する関心は高いようで、保険セミナーの累計参加者数は約2万人。個別保険相談も月間1000人超のペースで推移している。

 一方で、個別保険相談では、初対面のFPが自宅を訪問することに抵抗感を持つ顧客の声もあったことから、より気軽に保険相談ができる環境を提供するため保険ショップを設けることにした。

 当初は、渋谷で店舗物件を探していたが、若年層が多いなど町の雰囲気が30~40代女性をメーンとするベルメゾン顧客に合わないと判断。渋谷よりも年齢層が高く、「過去に行ったセミナーでレスポンスが良かった」(SGS事業運営部・川北浩二次長)銀座に出店することにした。

 「ベルメゾン保険ショップ」第1号となる銀座店は、歌舞伎座横に所在する松竹倶楽部ビル9階(店舗面積41・36坪)に入居。カウンター4ブース、個室1ブースのほか子ども連れの顧客でも利用しやすいようキッズコーナーを設ける。

 保険ショップの展開に当たっては、もともとコンセプトのひとつに顧客が分かりやすい店舗展開があり、今回の銀座店は、歌舞伎座が目印となる好立地に出店。新規顧客の獲得を考えれば、集客力のある路面店が第1候補になるが、ベルメゾン顧客を対象にした完全予約制の店舗であることなどを踏まえ、上層階に出店した形だ。

 また、同店では、顧客がリラックスして保険相談ができる店作りとして、ハーブティーを用意するほか、ベルメゾンの売れ筋商品の展示などを行うが、歌舞伎座を見下ろす解放的な空間感で、顧客がよりリラックスできることにも期待。相談を終えた顧客が銀座でショッピングなどを楽めることも立地選定時に意識したという。

 一方、同店では保険会社約10社の商品を取り扱い、SGSの女性社員3人とベルメゾン認定FP1人が常駐する体制を整備。因みに、認定FPは保険会社2社と連携して展開するもので、現在全国約400人を擁する。保険だけではなく住宅ローンなど金融関連の知識を持つFPを認定する形としており、銀座店での相談は男女合わせ20人の認定FPが担当する。

 「ベルメゾン保険ショップ」銀座店では、月間150人(1日5人)の来店を目標に設定。1月14日からDMで顧客への告知を始め、すでに3人の申し込みが入っているという。SGSでは、保険ショップの展開を通じ、保険サービスを新たな収益の柱に育成したい意向で、銀座店での採算性などを見た上で大阪や名古屋、九州、北海道などへの出店を検討していく考えだ。

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